第2話
「ロシア太平洋艦隊の主力は今夜攻撃予定地を通る予定」と海自艦隊の旗艦に連絡が入った。海上自衛隊は予定地に着いた後いつロシアが来るか分からない為臨戦態勢を整えた。
夜12時ごろロシア艦隊がやってきた。
「こちら海上自衛隊護衛艦隊其方に領海侵入でこの海域を出ていただきたい。無視するなら攻撃をする。樺太は我が国の領土という条約を結んだはずだ。ロシアがこのロシア帝国やソビエト連邦の継承国と名乗るならその条約は有効である。よって貴公らは我が領海を無断で通っている事になる。今すぐに退かれよ。」
ロシア
「我々はソビエト連邦の継承国だがその前に結んだ条約なんて勝手に破棄していいもの。今すぐどけそうでないと攻撃する。」
ロシア軍は攻撃を加えてきた。海自は迎撃をして逆にミサイルを一斉に打った。ただ元々ミサイルなどの弾薬が少ない為暗視装置を使ってなるべく無駄にしないように気を付けた。
そして夜が明けた。そこには一つも艦艇は残っていなくて人の死骸などが流れていた。それはまさに酷い状態だった。また救難ボートに乗った海軍の軍人もいた。さらには何とか救難ボートに捕まって生きている人間もいた。海自隊員は彼らを引き上げて艦艇に乗せた。そして日本政府はこの事について発表した。
日本政府の発表
今日我が国の領海においてロシア軍が我々の勧告を無視した。そして我が国の護衛艦に攻撃をした。よって我が国は自衛権の行使をして攻撃をした。ロシアは我が国と戦争をする意向の様だ。昨日からミサイル攻撃や軍艦が出没している。我が国は溺れているロシア軍人を助け、国際法に従って捕虜を待遇する。我が国内できちんとした医療も受けさせる。
ロシアも日本政府の発表の後すぐに今回のことには反応をして来た。
ロシア政府の発表
今回のことは日本の言いがかりだ。日本は軍国主義が復活して再びかこの過ちを犯そうとしているみたいだ。我が国は有志諸国と共に日本と戦おう。
その他の西側諸国はロシアに更なる経済制裁と日本に武器の支援を行うことを発表した。そして中国も日本を少し非難をしたもののロシアにつかず、ロシアに加勢や援助を送った国は一つもなかった。ロシアの言っていることはもはや誰にも信じられていなかった。それに反して日本は国際的な信用と支持を勝ち取っていた。
そしてロシア海軍を打ち破った海自護衛艦隊は本土に戻っていった。またロシア軍からの本格的な反撃が始まった。ロシア軍の北方領土にある基地からミサイルが今度は20発発射された。ただ18発は空自が撃墜に成功した。しかし残りの2発は秋田市郊外と宮城県南部に着弾して日本では約78年ぶりに空襲警報が発令された。ただこのようなことは予測されていないため訓練などは全く行われておらず人々は慌てて正確に行動できなかった。それによって犠牲者が23人も出た。唯一運の良かったことはロシア軍の狙いが外れて田舎に着弾したことだ。
防衛省
防衛大臣「今回のロシアとの戦争についての会議を始める。」
統合幕寮長「こうなった以上もう引き返せないでしょう。こちらは人も死んでいる。私の意見としてはウクライナと同盟を結んで共同戦線を張るべきです。そしたらだいぶ有利になるでしょう。ロシアは今様々なところで兵士を消耗している。だから2つ同時に戦争など不可能に近いでしょう。聞いたところによるとわれわれを狙ったのは太平洋艦隊司令官の独断だとか。」
陸自幕寮長「だったらロシアも準備できていないだろう。ただ共同戦線をはる方が絶対にいい。」
海自幕寮長「俺も共同戦線はだ。空自はどうだ?」
空自幕寮長「私も賛成です。」
防衛大臣「ではこれで決定だ。首相に進言しておこう。」
これで防衛省と自衛隊の方針は決まった。あとは首相の許可を待つだけだ。
その頃自衛隊は北方領土、樺太、千島列島奪還作戦の準備を行っていた。これは本来の日本の領土でロシアが第二次世界大戦後にむりくり奪った場所だ。その為日本政府の見解だとここは日本の主権が及ぶ場所だった。今回のせんそうがはじまったことでこの事実は世界中に知れ渡ることとなりEUを始めイギリスなど現在燃料不足で困っている国らは日本の主権を支持して陸自による奪還作戦の準備が開始した。幕寮長たちは不在だったが高級指揮官レベルの人間たちが会議をして作戦をねっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます