うおーい。太っ腹だ~

「えーと。私は、魔人国の将軍になります。アスモ〇ウスと申します」


 おー。"聖書"に書かれている悪魔さんだ~。

 異世界でも活躍している悪魔さんなんだな~。有名人(?)だ~。


「うむ。互いに異世界で苦労するな」


 ファフ〇ールさんと、アスモ〇ウスさんが、笑い出した。



「ふむふむ。ファフ〇ール殿は、リナ殿に使役されていると……。そして、リナ殿は、平和を望んでいると……」


 う~ん。やっと理解してくれたけど、難しい顔しているな~。


「どうにか、了承して貰えないだろうか? ワシも、悪魔の住む国を毒で滅ぼしたくない」


 アスモ〇ウスさんが、魔人国の人たちと交渉に入った。

 大丈夫なんかな?


「承知しよう。正直、人族の領土を奪っても我々は住めんのだ」


 おお、軍を退いてくれる?


「では、何故進軍したのだ?」


「進軍して来たのは、人族だぞ? 王国の王様に聞いて欲しいのだが?」


 ファフ〇ールさん……、あーしを見ないで。

 あーしも、王族は分かんないんよ。



 魔人国の軍は、帰ってくれた。いや~、良かった、良かった~。

 平和的に交渉できたな~。


「リナ嬢。ちょっと寄りたいところがあるのだが、いいかな?」


「オッケー。何処でも行くよ?」


 こうして、あーしは、再度飛び立った。



 人里離れた、山岳地帯に着いた。

 魔人国の人もいないな~。つうか、生命を感じない。

 ファフ〇ールさんが、洞窟に入って行く……。あーしは、ファフ〇ールさんの頭に乗っけられている。


 そして、それが見えた。


「おおー。すっごいお宝だね~」


「竜は、光るモノを集める性質があるのだよ。ワシに代わって、これを有効活用して貰いたい」


「え? これくれるの?」


「うむ。ワシは、書物など持っていないからな。その代わりだ。それと、"毒のブレス"を授けよう。どんな生物もイチコロの毒だ。これで、リナ嬢は、この世界で最強の力を手に入れたことになる」


 うおーい。太っ腹だ~。あんがとね~。

 ここで、"扉"が現れた。


「……ワシは、ここまでのようだな。リナ嬢。頑張るんだぞ」


「ありーす。ファフ〇ールさん。助かりました。御馳走できなくてゴメンね~」


 ファフ〇ールさんを満腹になるまで食べさせたら、あーしの領地の食料が全部なくなっちゃうと思う。そのくらいでっかいんだな~。

 ファフ〇ールさんが、帰って行った。



「さて困ったぞ? あーし、どうやって帰ればいい? それも、こんな大量な宝物貰って……」


『"ストア"を使いましょうね~』


「何買えばいいか分かんないよ?」


『輸送機とショベルカーがいいでしょうね~。CH-47JA チ〇ークなんか、お勧めですよ~』


 良く分んないな? とりあえず、言われた物を購入する。


――『購入には、一万お祈りポイントが必要となります。よろしいでしょうか?』


 お祈りポイントは、固定なんだ?


『高すぎる場合は、上限一万に固定してるんですよ~』


 ほうほう。良心的だ~。


「購入!」――ピ


 ――ドン


「なにこれ?」

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