第35話 ハッピーランド


「それでそのお金持ちはここの運営に殆どのお金を注ぎ込んだから、衰退していくにつれてお金もなくなってあげく死んじゃったんだって、、それでその時の恨みで今でもこのテーマパークに住み着いてるんだとかなんとか、、、」




「ねぇ!あんたやめなさいよ!そんなわけないでしょ!」



マルーンがライトに向かってパンチを繰り出す



「いて!ごめんごめん、まぁそれは冗談としてこの場所を取り壊したいのは自動で空気中の魔力を取り込んでエネルギーに変換するときに、空気中に魔素が溢れ出るからそれが人体によくない影響があるからね、今はそれを管理する人もいないし、誰も近寄らないとはいえ念の為取り壊したいとの事らしいよ」



魔素とは魔力で魔法を発動させた際に発生する言わば毒素のようなものだ

普通に魔法を使うぐらいなら大した影響がないが、このような大規模な施設を運営するにあたっては大量の魔素が発生する為本来なら浄化魔法や魔素を吸収する植物を大量に飢え管理される。



これはここ1ヶ月で学んだ事だ



「まぁ僕もはじめてきてちょっと気味が悪いのは認めるけど、危険があるクエストでもないし、もしちょっとでも危ないと思ったら中断して帰ろう!じゃあ事故の原因を探る為にさっそく調査を始めよう!!」



ライトはこの時を待ち望んでいましたと言わんばかりにくじ引きを取り出す



「じゃあ効率を考えて3チームに分かれようか!」



「はぁ!?みんなでいけばいいじゃないの!」



まぁそれはたしかにごもっともではある



「と、とりあえず一回クジを引いてみてよ!」



特に反論が思い浮かばなかったのか

ライトはクジを引くように皆にいう


みんな渋々クジを引いて行く



ペアは以下のようになった



海×サラ


ライト×マルーン


レッド×アンリウス



見事に男女ペアに分かれたのだ

こいつ本当に仕組んでないのか、、?



「よし!ペアも決まった事だしさっそく調査開始しよう!!」



「何言ってんのよあんた!まだみんな別々で行くとも言ってないし、このスケベバカと一緒なんて嫌よ!」



散々な言われようだが

確かにまだみんな別行動に対して

同意はしていない



「ええ!?そんな!せっかくだしみんな別々で調べた方が効率がいいじゃないか!!」



効率と言う言葉をやけに主張し

みんなに訴えかける


「俺はみんなに任せるけど」



「か、海君がわたしと一緒でいいならそれでもいいです、、」



「まぁわたくしはそれでも構いませんわ!」



「俺もどっちでもいいよ」



マルーン以外のみんなはライトの

説得に納得し、多数決の結果

3グループに分かれての探索となった。


マルーンだけムキー!プンスカプンスカ

言っていたがまあなんとかなるだろう



俺たちは集合時間を決め

各々調査をはじめた





--------------------






---------------







----------






---???side---



「あぁなんと、、なんと悲しい事かしら、まだ若かりし芽を積む事になるとは、やはり妾は罪深き存在じゃ」



「おいらよくわかんないけど、あいつら殺せばいいのか?」



「まぁなんとお下品な言葉使いでしょうか、殺すのではありません、、妾の下僕となっていただくのです」



「それって殺すって事じゃないの?」



「その表現は美しくありません」



「ううーんわかんない」



「まぁいいでしょう、あなたとはわかりあう事は諦めてますので、では行きましょうか」



謎の存在が動き出す。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

世界に不要な転移者とスプーンを持ったできそこない勇者 イロゴム @irogom

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ