第34話 初クエスト
集合場所に着くと
そこには1人マルーンが立っていた
「おはようマルーン早いね」
「な!違うわよ!あんた達が遅すぎるだけでしょ!どれだけ待たせるのよ!」
「いや、遅いってまだ集合時間前だぞ?いつからいたんだ??」
「、、、、1時間前」
「はや!」
「う、う、う、うっさいわね!!待ち合わせなんてした事ないからわからないのよ!」
「ふふっ!」
「な、なによ!」
「なんでもないよ」
この1ヶ月でマルーンについてわかった事は
とっつきにくそうに見えて、
慣れればそういうわけでもない
人付き合いが苦手なだけなんじゃないかと思う、実はサラより人見知りで、拗らせているだけなのかも
そうこうしているうちに次はアンリウスとサラがやってくる
「おはようございます!」
「おはようございます」
「2人一緒に来たのか?」
「いえ、偶然でそこでお会いしたんです!後はレッド君とライト君ですね!」
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集合場所ギリギリの時間になった時レッドがくる
「おはよう、あれ?肝心の主催者は遅刻?」
レッドが皆を見渡しライトの姿がないことに気づく
「もうそろそろ来ると思うんだけど」
その時後方からバタバタと足音が聞こえる
「みんなー!ごめんお待たせ!!」
相当急いだのだろう、はぁはぁと
息を切らしたライトがそこにいた
「じゃあ早速出発しようか!馬車の手配は昨日済ませているからまずそこに向かおう!」
ちゃんとそこら辺はやってくれてたんだな
ライトの案内で馬車にのり
俺たちは出発する
「ライト馬車運転できたのか?」
「まぁね、騎士のたしなみだよ!僕にとっては造作もないことさ!」
ライトはハハハ!と笑う
その時後方からマルーンがライトに質問をする
「けど、あんたこんなクエストどっから拾ってきたのよ、あたしもたまにギルドとこの掲示板チェックしに行くけど初めて聞いたわよ」
それに続きレッドも口を開く
「うちでも見た事ないね、それに今から行くテーマパークだいぶ昔に廃墟になった遊園地でしょ」
「実はファントムロードの掲示板に貼ってあったんだよ!」
「ファントムロードってグリシュ王国でも最弱のギルドじゃない!なんでそんなとこに行ってたのよ!」
「なぁ?さっきからその掲示板とかなんとかってよくわからないんだけど」
話についていけず俺は問いかける
その問いかけにアンリウスが答えてくれる
「簡単に説明しますと、国からの直接の依頼が任務、ミッションとも呼びます。そして、ギルドが独自に発行している任務がクエスト、国からギルドに呼びかける事もありますし、お互い共通している事と言えば任務難易度が設定されている事ぐらいですかね!まあそこまで難しく考える必要もないのですよ!ただクエストはギルドによって取り扱ってる内容が違ったりするんです!」
「なるほど、ありがとう!」
「まぁファントムロードに行ったのはほんとたまたまさ!なんだか困ってる人がいたから話を聞いたらファントムロードでこのクエストを受けて解決して欲しいって!」
「なにそれ!なんか怪しくない!?」
「大丈夫でしょ!それにいざとなればここにいてるのはみんな学園でも優秀なSクラスの生徒だよ!」
「俺は転生者ってだけでSクラス入れられただけでみんなとは違うぞ」
「ハハハ!そう謙遜しないでよ!海君の能力だってまだ使いこなせないだけで十分協力らしいじゃないか!」
「使えないんじゃ意味ないって」
俺たちは軽い雑談をしながら目的地へと
帆を進める。
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「ここが、その目的地ですの?」
アンリウスはその光景を見て
ヒュンっと小さくなる
アンリウスの気持ちもわかる
「なんか気味悪いな」
森を抜けたぐらいからポツポツと
古屋のようなものは見られたが
人の気配はない
荒野の中に一つの村があり、
馬車を降り人っ子1人いないその村を進んでいくと
大きなアーチ状の看板が立っていた
[ハッピーランド]
その横でジジ、ジジジと音を立てる
電光掲示板のような物にハッピーランドへようこそ♪という文字がついたり消えたりしている
「なんでまだこの看板ついてるんだ?」
その疑問にライトが応える
「それは多分魔力を元にして動いていたんだろうね、昔は人も多く賑わっていたらしいから空気中にただよう魔力を元に稼働していたんだと思うよ」
それに続きレッドが疑問をくちにする
「てかなんでこんなところにテーマパークがあったんだろう」
「聞いた話によると過去この村は行商人達が立ち寄って取引したり宿泊したりする為に作られた村だったらしいんだけど、何処かの商会のお金持ちが娯楽も取り入れたいとの事でテーマパークを立ち上げたんだよ、当初は行商人以外の観光客でも賑わっていたらしいけど、新たに別の場所に安全な道が作られると、そっちの方が安全で早いからってので、どんどんこの村は衰退していって人も寄り付かなくなったらしいよ」
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