第22話 新たな仲間
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扉を開けると、、
「裕太さん!!」
ニコニコと裕太の元へ駆け寄る美女が
現れた。
「アンちゃんおはよ!」
「おはようございます!」
アンリウス姫だった。
裕太より低い身長で
裕太の事をニコニコと
上目遣いで見ている。
うらやmsi、、、
違う違う
裕太に対しての憎しみの気持ちを
堪えながらつかさの方を見ると、
つかさも同じ気持ちなのか、瞳孔が
開いていた。
おそろしい、、、
そうして沈黙の時間が数秒経ったのち
アンリウス姫は俺達の存在に今まで
気付いていなかったかのように
ハッとし、挨拶をしてきた
「海さん、つかささん、入学おめでとうございます!今日からよろしくお願いしますね!わたくしの事はアンリウスと呼んでくださいませ」
気品漂う可愛らしい挨拶で裕太への
怒りは一瞬にして霧となった
「よろしくお願いします」
「おう!よろしくなアンリウス!」
こいついきなりタメ口呼び捨てって
まじかって顔でつかさを見てると
アンリウス姫はそれを察してか
クスクス笑いながら
「海さんも気軽に話してくださいね!
学園では平等がモットーがお父様の方針ですので!わたくしの口調は昔からのクセみたいなものですのでお気になさらず!」
「じゃあ、、、お言葉に甘えて、、よろしく、アンリウス」
「はい!海さん!」
最初は裕太の取り合いの光景を
見たからじゃじゃ馬娘かと思ったが
よくできたお姫様だ、
この国の国王は教育も素晴らしいんだなと感心した。
そこで今まで一連の流れを黙って見ていた
裕太が口を開いた。
「じゃあこれから一緒にやっていくこのクラスの人達を紹介していくね!アンちゃんは二人とも知ってるとして、」
「それでしたらわたくしにお任せください!」
ふふん!っと手を胸の前に持ってきた
アンリウスは鼻高々に自慢げにしている、
裕太は小さくじゃあよろしくねと言い後ろに下がる
なんだかまともに話したのは初めてだったがアンリウスは良い方に思っていた印象とは違う子だった、
何をしてもかわい「ではまずその手前の赤髪の彼からです!」
思考を遮られた
「レッド君!名前と年齢と得意魔法属性お願いします!」
レッドと言われた赤髪の少年は気だるそうに立ち上がりながらも言葉を発した
「レッド・ライアン、14歳、得意魔法属性は炎一択」
無愛想ながらも挨拶をすませた
見た目通り得意魔法属性は炎との事だ
火属性とはまた違うのか?
アンリウスが自己紹介に続いて俺の疑問
を汲み取ったかのように説明を付け足してくれた
「レッド君の家系のライアン家は特殊で代々炎属性のみを得意とする家系なんです!炎属性は特殊属性に分類され火をも燃やす炎は凄いんですよ!その得意体質のせいか髪色も炎のように真っ赤なんです!レッド君のお父様はギルド[レッドオーガ]のギルドマスターなのですよ!」
「そこまで説明いらないでしょ」
ボソッとレッドが呟いたが
アンリウスは説明を続ける、
ありがたいのだがこのままだと
日が暮れそうだったので、
要約すると
ギルド[レッドオーガ]のギルドマスターのレッドの父親は息子にギルドの名前から取ったレッドと言う名をつけたと言う、炎属性魔術師として将来有望との声が多いと言う。
「では続きまして!」
そこからアンリウスは丁寧に一人一人
紹介してくれた。
---クラスメート紹介---
①アンリウス・グリシュ 女
16歳
得意魔法属性 風、光
グリシュ王国の姫
②レッド・ライアン 男
14歳
燃えるような赤髪のショートカット
得意魔法属性 炎(特殊属性)
最年少
父親はギルド[レッド・オーガ]の
ギルドマスター
③リゼッタ・ベネット 女
22歳
茶髪のボブヘアー
得意魔法属性 水、風、土
特に風属性を得意とし、
このクラスでのお姉さん的ポジション
物腰やわらかく話し皆に慕われている
④マールン・バブル 女
17歳
青い巻き髪のロングヘアー
得意魔法属性 火、水
対照的な属性の火と水を操る
王直属部隊5番隊隊長の
ムーラン・バブルの娘
自己紹介中に彼女の顔を
見ていたら照れ臭そうに「何よ!」と強めに言ってきた、何よの後にフンって言ってた、アンリウスがニコニコしてたところを見るとおそらくツンデレ
生のフンっなんか初めて聞いた
⑤柳原 リョウ 男
20歳
黒髪の目元が隠れてるおかっぱ頭
得意属性 闇?
無口でアンリウスから紹介をお願いされても無視して窓を見つめていた
一番驚いたのは日本人がいた事だったが、
裕太曰く彼は転生者ではないらしく、
この世界にも日本のような湯の国なるものがあるらしく、そこの出身らしい、
裕太も最初学園に通ってた頃接触を
試みたらしいが殆ど話さない為
[助言者]で情報を得ただけらしい
詳しい話はまた後日となった
⑥ロック・ナグラロフ 男
25歳
黒髪のモヒカン頭
得意魔法属性 全属性
クラス最年長
得意魔法属性が全属性で
魔力量も紫とギルドマスタークラスで
すぐにでも卒業試験をクリアし
王直属部隊の副隊長クラスに加入できるにも関わらず、まだ俺の青春は終わらねぇ
と留年を繰り返す問題児
実力はあるので国からの任務などには
王直属部隊と一緒に参加しているとの事
何故ここにいるのかわからない男
⑦ライト・シールド 男
18歳
金髪のホストのような髪型
得意魔法属性 光、聖(特殊属性)
使える属性は多くはないが
聖属性と言う非常に貴重な属性を
もつ、基本となる6属性には含まれず、
本当に稀に特殊属性を持って生まれてくる子もいるらしい、
かつて存在した勇者も聖属性魔法の使い手だった事から勇者の生まれ変わりだと言われている天才。と、これはアンリウスの説明ではなく、自分で細かく長々と説明してくれた、最後によろしくねっとウインクしてきたがその時に目から星がキラキラと飛んできた。つかさは、なんやこれ、と手ではたき落としていた。
余談だがそれも聖属性魔法の一種らしい、何という無駄遣い
女性人気は割と高いらしいが、Sクラスでは割と煙たがられてたりする
⑧サラ・ブック
18歳
黒髪のポニーテール
得意魔法属性 火、水、光
控えめな雰囲気でぼそぼそっと
話す小動物のような女の子
治癒魔法を得意とし
王直属部隊4番隊隊長
アベル・ミルカさんの推薦で
入学した。
目があったがそそくさと逸らされた
ちょっと傷つく
「さて!ではだいたい皆さんの紹介ができたので、先生が来る前にお二人とも席につきましょうか!裕太さんあとはお任せください!」
「アンちゃんありがとうね!じゃあお言葉に甘えて、海!つかさ!あとはアンちゃんと後から来る先生に色々教えてもらってね!僕は仕事に戻るよ」
つかさはサンキューな、と一言裕太に
お礼を言い、俺もありがとうとだけ言い
アンリウスに案内された席に着いた。
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