第18話 異世界生活始動2
「けど海、体術の訓練も大事だが魔法も多少は使えるようになっておけよ!学校が始まってから全くわかりませんじゃ話しにならんからな!まぁ俺は身体強化の魔法以外全くわからんからアドバイスも何もできんがな!ガッハッハ!」
そう、この城の人達は俺たちが魔法を使えない事を知らない。裕太にちゃんとした原因がわかるまであまり言わない方がいいと言われた為だ。何やら国の研究施設が興味を持って俺たちを研究材料にしかねないとの事らしい。
平和な国とは言え、やはり闇はあるらしいが、
必要悪でもあるらしく、
そこは結構複雑な事情があるらしい。
魔力探知かなんかで魔力がないことがバレないのか?と聞いたら普通に過ごす人間の魔力量を測る事は普通なら出来ないらしい、そんな事ができるのは魔族ぐらいだとか
だが、魔法を全く使えないんではバレるのも時間の問題だと言う事で裕太と健太さんが俺とつかさに魔法を発動できる指輪をくれた。
この指輪は小級魔法を2つ中級魔法を1つまでならストックする事ができるらしく、ストックした魔法は補充した魔力が切れるまで使え、補充しさえすれば半永久的につかえるらしく、裕太が魔法と魔力をストックしてくれた。しかし、威力も落ちる為実戦で使う人間はいないし、持っている人間もほとんどいないらしい。
それ以前にこの指輪の存在を殆どの人は知らないとの事で、
元いた世界からしたら喉から手が
出る程欲しいものではあるが、
世界によって需要と供給は違うんだな
使う場面は例えば、キャンプファイヤーで火がない!魔力もすっからかんで魔法を使えない!って時に使うらしい、だが、そんな魔力がすっからかんの状態でキャンプファイヤーをする状況がない。すなわち普通のこの世界の人間からしたら必要の無い物なので、まさか指輪を使って魔法を使っているとは思わないからバレないだろう、と言う事だ。
需要がほとんどない為流通数も少なく、
裕太が裏ルートの闇市から入手
してくれたらしいが、あまり使いたくはないルートだったらしく、
「こう言う時に役立つのは皮肉なもんだよ、、、」
とボヤいていた。
こんな必要の無い物誰が何の為に作ったのか…
まぁ俺たちには有難いが…。
「じゃあとりあえず海と健太さんは服着替えなよ!今からご飯でも食べに行かない?」
「おう!そういや、つかさは朝から何処行ったんや?」
「つかさならアベルさんの買い物に付き合わされてるよ!」
アベルさんとは医務室の先生であり4番隊隊長を務める光魔法の治癒のプロフェッショナルである。
毎日ズタボロで医務室に通ってる内に意気投合したらしい。
アベルさんは綺麗なロングの青髮が特徴的で、自称20歳の女性である。
裕太と健太さんがこの世界に来た時から20歳だったらしいのだが、本当の年齢はだれも知らない。
しかし、20代前半と言われても難なく信じてしまうほど肌が綺麗で20代後半と言われても納得できるほど色気もある。少しつかさが羨ましい。
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食事を済ませた俺たちは裕太の部屋に集まっていた。
「けど王と話しってなんの話するんや?」
アベルさんとの買い物を終えつかさも帰ってきていた。
「話も何も挨拶とお礼ぐらいしとかなあかんやろ、俺らタダでここ住まわせてもらって学校まで通わせてもらうんやぞ」
「まぁそれもそうか」
「じゃあ王の所に行こうか!とりあえず王の所には僕だけがついていくよ!」
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