第7話 再会?3


「じゃあ健太さん?と裕太は事故で死んですぐにこっちの世界に転生されてこっちの世界で過ごしてきたと?しかも2年前に」




「あぁそうだよ、でも本当にびっくりしたよ2人を見た時もしかして僕はもう一度死んだんじゃないかって思っちゃったね。


あ、じゃあもしかしたら、健太さんに話しは聞いたかもしれないけど、僕が事故にあってこっちの世界にきてからの事を少し話すね」




「そうやな、裕太の話しは詳しくきいてないしな。てかちょっと気になってたんやけど、お前のその僕ってのと喋り方なんや?」




「え?あぁ…こっちの世界にきてから何故か言葉は通じたんだけど、方言で話す人がいなくてね、一人称と話し方が変わっちゃったんだよ、僕も健太さんもね、言っても2年こっちにいるからね」




はははっと裕太は笑う


まぁ確かに2年もいたら話し方もかわるかな?


けど、そういやこっちの人間は普通に日本語を話すな今までそれどころじゃなかって気にならなかったけど、今度ちゃんと調べてみるか。




「じゃあ裕太頼んだ」




「うん、とりあえず事故の後僕の意識が身体から切り離されたんだ、僕の場合その時に自分が死んだって自覚したんだよ、健太さんは少し違ったみたいだけど。」


で、気付いたらこっちの世界にバラバラになったはずの体が元に戻って転生されてましたーって感じ、一から人生をやり直したわけではないし、見た目も元の世界のままだから転生って断言していいのかはわからないけど、、」




「俺と少し違うのは俺は事故を起こす寸前に意識がなくなったってところだな事故の事は裕太から聞いて初めてしったんだ」




「あの時は健太さんに悪い事しちゃったよね、健太さんがいなかったら僕なんてすぐに死んじゃってたのに…まぁその話しはまたの機会に、、それで本題はここから!」




どうやら2人の話しによると、




2年前にこの世界に召喚された2人は


何故か自分に特殊な力が身についている事が


理解できたらしい。


その力については実際に見せた方が早いとの事でまた後々詳しく教えてくれるらしい。


2人が召喚された場所はベークと呼ばれる熊のような魔物が大量に生息する洞窟に召喚されたらしい、その洞窟から出る為に能力を使い魔物と戦っている時に、たまたま魔物の討伐依頼で洞窟に調査に来ていた王直属部隊の7番隊隊長に目をつけられこの国に来たとの事だ。




まんまファンタジーの世界の話だ




目をつけられた理由はこの世界には魔法が存在するらしく、魔法を使う為には魔力を練って魔法を発動しなければいけない所を2人は魔力を使う事なく魔法のような力を使っていたかららしい。




普通魔力には底がある、しかし2人の身に付けた能力には魔力を必要としない為に底がない、よって使おうと思えば体力が持つ限り常に能力を発動する事ができるという事だ。




この国の名はグリシュ王国




王直属部隊は全7部隊によって形成されており


2人は学園に通いながらこの世界の知識を身につけ、7番隊隊長の元で戦闘の訓練を行い、半年前に裕太は2番隊隊長の座に、健太さんは3番隊隊長の座に超スピード出世したとの事だ。「と、まぁ大雑把に説明すると、こんな感じだな」




「あの、健太さん、俺たちこれからどうすれば…?」




とりあえず大体の状況は把握できた


しかし、これからの計画が一切ない。




「あぁ、それなら僕が王に掛け合って2人には学校に通ってもらうよ!」




「学校?ファンタジーの定番みたいな話になってきたな」




「うーん、、、まぁ学校って言っても優秀な人材を卒業後軍に引き抜く為に作られた施設だから自分の身を守る方法も身につけれるしね!それに今はこの世界の事についてよく知るのが優先するべき事だと思うんだよね、もちろん僕もわかる範囲でならいくらでも協力はするよ!」




確かにそうだな、この世界の事はこの世界の人間に聞くのが一番の近道かもしれないし、今はこの二人のいう事を聞くのが一番かもな。




「じゃあ僕は今から王に話しに行くから健太さんは二人を僕の自室に案内してもらっててもいい?」




「あぁ、わかった」




裕太が王の元に行こうとした時、俺はこの世界に連れて来られた原因をふと思い出し気になって質問した。






「あ!裕太!ちょっと最後に聞いてもええか?」




「ん?」




「俺らこの世界に連れて来られる前に変な声を聞いたねんけど、お前は何も聞いてないか?」




「……二人も聞こえたの?」




「やっぱり聞いたんか!?」




「声が聞こえたのは海を突き飛ばしてトラックに轢かれる寸前の時にね、」




「俺たちが聞いた声は、この世界にはあなた達は不要だから異世界に行ってもらいますみたいな事を言われたんや!裕太もおんなじ事言われたんか!?」




「っ!?」




「どないした?」




「いや、確か僕もそんな感じだったね、その事もこれから話し合って行かなくちゃね!じゃあ僕は王の元に行ってくるね!」








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裕太side




あなた達はこの世界に不要になったから異世界に行ってもらう??違う。僕が聞いた声はそんな事言っていない。


もしかしたら記憶が混乱してる可能性もあるし、


今はあの二人をこれ以上混乱させない為に黙ってたけど、、あの時の声は忘れない、健太さんは覚えてないって言ってたけど、僕は忘れない。忘れたくても脳にびったりとこびりついてるんだ。




あの時轢かれる寸前…………


































(あなた達は異世界に必要と判断されました。よって異世界に転生して頂きます。)




































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