第35首 紀貫之(古今集)

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける


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さて、あなたの心は昔のままであるかどうか分かりません。しかし馴染み深いこの里では、花は昔のままの香りで美しく咲きにおっているではありませんか。(あなたの心も昔のままですよね)


(出典:百人一首.com)

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走り回った野山。

ほとばしる汗が貴方の頬を伝う。


そんな思い出が脳裏によぎるのです。

この地を訪ねると。


貴方は。

貴方のままでしょうか。


それとも。


私が。

私のままでないように。


変わってしまったのでしょうか。


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紀 貫之(き の つらゆき)は、平安時代前期から中期にかけての貴族・歌人。


延喜5年(905年)醍醐天皇の命により初の勅撰和歌集である『古今和歌集』を紀友則・壬生忠岑・凡河内躬恒と共に撰上。

日本文学史上において、少なくとも歌人として最大の敬意を払われてきた人物である。

散文作品としては『土佐日記』がある。日本の日記文学で完本として伝存するものとしては最古のものであり、その後の仮名日記文学や随筆、女流文学の発達に大きな影響を与えた。


※ウイキペディア フリー百科事典より


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