第34首 藤原興風(古今集)

誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに


※※※※※※※※※※※※※※※


(友達は次々と亡くなってしまったが) これから誰を友とすればいいのだろう。馴染みあるこの高砂の松でさえ、昔からの友ではないのだから。


(出典:百人一首.com)

※※※※※※※※※※※※※※※


時が過ぎ。


私の両手の指も。

まるで、お風呂に入った後のように。


鏡を見ると。

若い頃とは比べようもない。


だからでしょうか。

無性に友が恋しくなるのです。


妻(あなた)を亡くした。

とき、のように。


※※※※※※※※※※※※※※※

藤原 興風(ふじわら の おきかぜ)は、平安時代前期の歌人・官人。藤原京家、参議・藤原浜成の曾孫。相模掾・藤原道成の子。官位は正六位上・下総大掾。三十六歌仙の一人。


経歴

昌泰3年(900年)父・道成と二代続けて相模掾に任ぜられる。

官位は低かったが『古今和歌集』の時代における代表的な歌人で、「寛平后宮歌合」「亭子院歌合」等の歌合への参加も多く見られる。『古今和歌集』(17首)以下の勅撰和歌集に38首が入集。家集に『興風集』がある。管弦にも秀でていたという。


※ウイキペディア フリー百科事典より


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る