第29首 凡河内躬恒(古今集)

心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花


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無造作に折ろうとすれば、果たして折れるだろうか。一面に降りた初霜の白さに、いずれが霜か白菊の花か見分けもつかないほどなのに。


(出典:百人一首.com)

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私の貴方への想いは。

言い尽くせないほどに。


だけど。

才能の無い私の歌は。


雪に埋もれる白い花のように。


どんなに。

香しい匂いを放っても。


貴方には。

届かないのかもしれません。


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凡河内 躬恒(おおしこうち の みつね、貞観元年(859年)? - 延長3年(925年)?)は、平安時代前期の歌人・官人。

逸話

『大和物語』132段に、醍醐天皇に「なぜ月を弓張というのか」と問われ、即興で「照る月をゆみ張としもいふことは山の端さして入(射)ればなりけり(=照っている月を弓張というのは、山の稜線に向かって矢を射るように、月が沈んでいくからです)」と応じたという話がある。


『無名抄』によると貫之・躬恒の優劣を問われた源俊頼は「躬恒をばなあなづらせ給ひそ(=躬恒をばかにしてはいけません)」と言ったという。


※ウイキペディア フリー百科事典より



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