第30首 壬生忠岑(古今集)

有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり 憂きものはなし


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あなたと別れたあの時も、有明の月が残っていましたが、(別れの時のあなたはその有明の月のようにつれないものでしたが) あなたと別れてからというもの、今でも有明の月がかかる夜明けほどつらいものはありません。


(出典:百人一首.com)

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別れた時の。

月夜が恨めしかった。


だから。

貴方を忘れようと。


重ねた日々の後で。


ふと、早く寝覚めた朝に。

見た、その時の月が。


余りにも綺麗すぎて。


私を、いっそう。

打ちのめすのです。


※※※※※※※※※※※※※※※


壬生 忠岑(みぶ の ただみね)は、平安時代前期の歌人。三十六歌仙の一人。

身分の低い下級武官であったが、歌人としては一流と賞されており、『古今和歌集』の撰者として抜擢された。


※ウイキペディア フリー百科事典より



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