第19首 伊勢 (新古今集)

難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや


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難波潟の入り江に茂っている芦の、短い節と節の間のような短い時間でさえお会いしたいのに、それも叶わず、この世を過していけとおっしゃるのでしょうか。


(出典:百人一首.com)

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貴方との歌。

一文字が触れ合っただけで。


私は。

夢の中にいました。


たかが、文字。

それだけなのに。


私は貴方に恋をしました。


なのに。

生い茂る草の間に。


私を待つだけの女に。

貴方は、しようとしているのでしょうか。


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伊勢は、平安時代の日本の女性歌人。

はじめ宇多天皇の中宮温子に女房として仕え、藤原仲平・時平兄弟や平貞文と交際の後、宇多天皇の寵愛を受けその皇子を生んだが早世した。その後は宇多天皇の皇子敦慶親王と結婚して中務を生む。宇多天皇の没後、摂津国嶋上郡古曽部の地に庵を結んで隠棲した。


※ウイキペディア フリー百科事典より



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