第四章
69話 インタールード2-覆水盆に返らず-
「――
炎駒はハッとして声のした方を向くと、
「内裏の中で
「――無論、分かっております」
炎駒は書物を棚に戻して、麒麟に懐紙を差し出した。麒麟は無言で受け取って一目すると、不敵な笑みを浮かべた。
「もしや、
「姉小路家のみならず、神官は一族の血の
「
「現在の我らの後ろ盾は、五大神官一族の中では松任家のみ・・・
「おい、どこへ行くつもりだ?」
麒麟が引き留めると、炎駒は足を止めて振り向いた。
「これから約束があるのです。夜は戻らないと思いますので、主人のことをお願いします」
そう言い残すと、炎駒は書庫を後にした。
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