第三章 登場人物

《主な登場人物》

橘 永遠たちばな とわ

都立駒葉こまば高校1年生(1年3組)。駒葉二中出身。

元陸上部。茅野 柊かやの しゅう一之瀬 眞白いちのせ ましろは小学校からの幼馴染。

身長が小さい上にぱっちり二重という見た目もあり、幼く見られることを人一倍気にしている。スパイラルパーマ&ツーブロックで高校デビューした。左手首に五麟ごりんあざがあり、リストバンドを付けている。身長は167cm。

五麟の一人、炎駒えんくの能力を発現する。武器は至近距離型の朱槍しゅそう。3級情報統制官。五麟で唯一前世の記憶を一切覚えていない。

3年前の珠川たまがわ河川敷爆破事件の際に現場におり、そのショックから記憶が思い出せなくなっている。


茅野 柊かやの しゅう

都立駒葉高校1年生(1年4組)。駒葉七中出身。

身体は細身だが中学から鍛えており筋肉質。ショートボブでアーモンドアイの二重の瞳を持つ。右腕の肘から前腕にかけて五麟の痣があり、常にアームカバーを付けている。身長は163cm。

五麟の一人、索冥さくめいの能力を持つ。武器は至近距離型の雷刀らいとう

守護獣の澄義ちょうぎと契約を結んでおり、第二解放をすることができる。第二解放での武器は中・長距離型の鋼鉄の靴の雷針らいしん。1級情報統制官。

3年前の珠川河川敷爆破事件で祖母を亡くした。

朝海あさみ道場の兄弟子”リョウ”の正体が澪であったと知らされる。前世の出来事が原因で満月の夜は眠ることが出来ない。


※花音さんから頂いた柊のイラスト

https://kakuyomu.jp/users/aoblue_28/news/16818093075109234504


一之瀬 眞白いちのせ ましろ

都立駒葉高校1年生(1年3組)。東櫻とうおう学園の理事長の1人息子。永遠と柊の2人の仲裁役。

長身に清潔感のあるストレートヘア、切れ長の目という芸能人ばりの風貌を持つ。お洒落なショートマッシュにしているが、こだわっていることを知られたくないため、柊や永遠には伝えていない。身長は175cm。

都立高校への進学を父に反対されたが、指定した塾に通うこと、テストで常に1位を取ることを条件に入学を許される。そのため、放課後や休みの日は塾で忙しい。

2人を気遣って気づかぬ振りを続けていたが、つばめヶ丘夏祭りの後、永遠から五麟や本部に関する情報を打ち明けられた。


※柚月 ひなたさんから頂いた眞白のイラスト

https://kakuyomu.jp/users/aoblue_28/news/16818093082784023272



《五麟-太陽のげきの従者-》

冴木 夏都さえき なつ

東櫻とうおう大学附属高校3年生。真っ直ぐで底なしの良い人。センターパートのストレートで前髪は頬骨にかかっている。髪型は冴木自身にセンスがないため、入江に紹介された美容室で整えてもらっている。右足首に五麟の痣があるが、靴下で隠れているため見えない。身長は171cm。

貰ったものを大切にしており、シェアハウスで料理する際は美鶴が買ってきてくれた熊のワッペンがあしらわれたピンク地のエプロンを付けている。実家の人間関係が思わしくなく、国立大学志望で自立するためにアルバイトをしながらお金を貯めている。

五麟の一人、聳弧しょうこの能力を持つ。武器は中・長距離型の樹海じゅかい。2級情報統制官。誠実であるが故に交渉は得意ではないと本人も自覚しており、1級情報統制官への昇格も辞退した。神官案件で出動が難しい分、家事や料理の全般といったサポート業務を多く担っている。


※なごちさんから頂いた夏都のイラスト

https://kakuyomu.jp/users/aoblue_28/news/16818093088710640724


鷲尾 澪わしのお みお

慶杏けいきょう大学医学部1年生。年上にも年下にも常に敬語で話す好青年。爽やかな緩めのパーマに黒髪の短髪で少しだけおでこを見せており、瞳は奥二重。髪型は上京した際に美容師に懇願されて、お任せでカットしてもらっている。身長は182cm。

一族に疎まれてしまい、高校3年生まで新潟に移り住んでいた。大学進学を機に上京。駒葉高校の体育祭にて兄で神官である鷲尾 兼路と袂を分かつ。

五麟の一人、角端かくたんの能力を持つ。覚醒後は首元から鎖骨まで五麟の痣がある。武器は近距離型の幻術眼・藍眼あいがんで、剣術も体得している。3級情報統制官。

つばめヶ丘がおかの夏祭りでの任務で美鶴みつる玄武げんぶであることを引き出し、回復術かいふくじゅつの指南を受けることを取り付ける。都内で開催された演武会に参加して、柊に朝海あさみ道場の”リョウ”の正体が自分であったことを打ち明けた。

前世で第二解放を会得えとくしたものの、守護獣の來智らいちが現在行方不明のため、第二解放を使用できない。


黛 璃玖まゆずみ りく

駒葉第七中学校3年生。生意気で負けん気が強い。左の目元に涙ぼくろがある。身長は157cm。

五麟の一人、麒麟きりんの能力を持つ。右掌に痣がある。武器は接近型の地響ちきょう。誰よりも覚醒が早かったが、弟を守るためずっと姿を現さなかった。駒葉高校の学校説明会に参加したところ、怨霊おんりょうのトラブルに巻き込まれ思わぬ形で露見。五麟としての活動を辞退しようとしたが、芝山家の神官から約束を反故にされて命を狙われてしまう。自分1人では守りきれないと悟り、本部と協力関係を結び五麟として活動することを決意する。



《本部関係者》

芝山 晴しばやま はる

独立行政法人どくりつぎょうせいほうじん国立情報調査局こくりつじょうほうちょうさきょく 危機管理対策本部ききかんりたいさくほんぶの本部長。髪型は七三分けで、ワックスで固めている。身長は190cm。

3年前に五麟と出会ったことで、警察を辞めて”本部”を立ち上げた。東雲 美鶴しののめ みつるとともに、柊の兄から柊の面倒を頼まれる。

五大神官一族である芝山家の元神官だが、実家から縁を切られ、その際に神官としての力を剥奪されてしまう。


入江 智大いりえ ちひろ

東櫻大学文学部4年生。細身の長身で白い肌。頬にかかる長めの前髪はセンターパートで分けている。毛流れカルマパーマに二重の瞳で見た目が韓国のアイドルのような風貌のため、教育実習の際は駒葉高校の女子たちのハートを鷲掴みにした。身長は185cm。

五大神官一族の入江家の神官。四官の朱雀の力を継承している転生者。戦闘能力は高くないため、サポート役に徹している。普段はチャラく、柊に嫌われている。2級情報統制官。東櫻大学の大学院の入試を控えている。


東雲 美鶴しののめ みつる

東雲医院の医院長。長い髪を三つ編みにして左側に流している。身長は149cm。

五麟の怪我は全面的に美鶴が診ている。数少ない”本部”の協力者。怒らせると誰よりも怖い。

神官で四官の玄武の力を継承している転生者。現場に出ることにトラウマがあり、玄武げんぶだということを打ち明けられずにいた。澪の回復術の師匠となる。



朝海あさみ道場関係者》

有坂 大和ありさか やまと

新潟の神官一族、有坂家の次期当主。朝海道場の師範代で柊と澪の兄弟子。神術・剣術共に抜きん出た才覚を持つ。快活で知略に長けており、一族から期待されている存在。身長は180cm。高校3年生で東京の大学への進学を検討している。


朝海 誠あさみ まこと

新潟に道場を構える朝海道場の道場主。白髪まじりで恰幅かっぷくが良く、年齢の割に姿勢が良く筋肉量が落ちていない。剣術を学ぶ必要があった柊と行く当てのない澪をそれぞれ弟子として迎え入れる。東京のオープンキャンパスへ行く大和に神官の目が向かないよう、演武会に参加する。そこで澪がリョウであったことを気づかせるため、五麟への警護を依頼する。


《都立駒葉高校関係者》

平沢 美沙ひらさわ みさ

都立駒葉高校1年生(1年3組)。駒葉七中出身。陸上部所属。ロングヘアーの美少女。中学の大会で永遠の走りを見て以来、永遠が推しの選手。陸上を続けるつもりはないと宣言されたものの、推しに輝き続けてもらうためにトレーニングのサポートを買って出る。

大学受験を見据え過ぎて受験に不要な教科を切り捨てた結果、補講対象の教科が多数発生した。


大石 華奈おおいし かな

都立駒葉高校1年生(1年3組)。駒葉七中出身。文芸部所属。眼鏡をかけている大人しい少女。髪型は肩ほどの長さでハーフアップにしている。いつも平沢 美沙と吉川 葵と一緒にいる。

理系が苦手なため、自主的に補講を申し込んだ。


吉川 葵よしかわ あおい

都立駒葉高校1年生(1年3組)。駒葉七中出身。陸上部所属。ポニーテールがトレードマークの元気っ娘。華奈と一緒に美沙の面倒を見ている。

文系教科で苦手なものが多く、補講に参加していた。その後、つばめヶ丘神社の夏祭りにて永遠と遭遇する。


草薙 彩子くさなぎ あやこ

都立駒葉高校1年4組の担任をしている女性教師。柊を快く思っていない。


青山 大輔あおやま だいすけ

都立駒葉高校1年3組の担任をしている男性教師。学年主任。


相内 琉生あいうち るい

都立駒葉高校1年生(1年4組)。駒葉二中出身。度々連絡が取れなくなる柊の情報を提供している。永遠とは中学3年間同じクラスだった。


笠原 翔かさはら しょう

都立駒葉高校2年生。駒葉二中出身。陸上部所属で、永遠の中学の部活の先輩。中学時代から部活をサボりがちで、熱心に競技に取り組む永遠とは一線を引いていた。他校の生徒の彼女を横取りしてしまったことで永遠がトラブルに巻き込まれた。


井上 遥大いのうえ ようた

都立駒葉高校1年生(1年3組)。眞白と前後の席で交流がある。しっかり者で、遠足では班長の眞白に代わり、火傷をした生徒に付き添いを行った。


《東櫻学園関係者》

一之瀬 怜士いちのせ れいじ

東櫻学園の理事長で眞白の父。眞白が自分に反発して都立高に進学したことを快く思っていない。永遠と柊の2人とは縁を切って欲しいと思っている。


久我 昂矢くが こうや

東櫻大学准教授。柊の母、松任姫乃の教え子だった。柊の身を案じ、連絡先を手渡す。入江のゼミの教授で、専門は平安時代の文学である中古文学。


春日 百合かすが ゆり

一之瀬 怜士の秘書。


《警察関係者》

佐奈田 洸士郎さなだ こうしろう

警視庁特異事象捜査課の巡査長で芝山の後輩。警察官であるものの体格が薄く、風にも飛ばされそうな風貌をしている。怨霊案件で芝山と連携を取ることが多い。


《橘家の人々》

橘 徹たちばな とおる

永遠の父。星川商店街で定食屋「たちばな」を営む。3年前まではつばめヶ丘商店街で店を出していたが、星川商店街に移転した。


橘 陽子たちばな ようこ

永遠の母。徹と共に定食屋「たちばな」を営む。5年間で2度肺気胸を患ったことから、体が丈夫ではなく永遠のサポートを必要としている。


橘 千羽たちばな ちわ

永遠の妹。兄の影響で小学生から陸上を始める。みるみる頭角を現し、現在は東京都の特別指定選手に選ばれている。駒葉二中の陸上部に入部した。


《黛家の人々》

黛 蒼空まゆずみ そら

つばめヶ丘神社で母親といるところを怨霊に襲われた。怨霊浄化後も記憶を留めている。キッズ携帯で永遠と連絡先を交換した。

璃玖の弟であったことが発覚する。神官としての才覚があり、怨霊や芝山家の神官に狙われている。


黛 初海まゆずみ うみ

璃玖と蒼空の母親。兄弟が幼い時に夫が他界してからは、女手一つで子どもを育てている。看護師長のため急遽の夜勤などが発生することも多い。


《茅野家の人々》

茅野 律子かやの りつこ

楓と柊の祖母。柊が小学3年生の時に引き取るが、3年前の珠川河川敷爆破事件にて死亡した。


《松任家の人々》

松任 楓まつとう かえで

柊の兄。五大神官一族である松任家の人間。柊には海外を飛び回って仕事をしていると伝えていた。芝山にまもなく戻ると連絡する。


松任 姫乃まつとう ひめの

柊の母。東櫻大学で教鞭を取っていた。交通事故により柊の父と共に亡くなる。



《鷲尾家の人々》

鷲尾 兼路わしのお かねみち

五大神官一族である鷲尾家の本家の長男で次期当主。幼少期から頭角を表し、最年少で当主補佐に就いている。武器は鷲尾家の当主とその後継者のみに引き継がれる生霊いきりょう。澪の良き兄を演じてきたが、心の中では見下していた。太陽の覡と五麟を危険な存在だと考え、弟諸共抹殺しようとする。


鷲尾 鈴わしのお すず

兼路と澪の母親。神術の才能を見込めないことから夫に澪を生むことを反対されたが、一族を説得して澪を産んだ。

鷲尾家の台頭によりあらゆる場に立たされ、心身共にやつれ、澪の幼少期に亡くなってしまう。


鷲尾 兼臣わしのお かねおみ

鷲尾家の分家の長男。澪と兼路の従兄弟。ただし、病弱で会合等にも参加できない。幼少期の澪に剣術と古文書の読み方を教える。


鷲尾 兼周わしのお かねちか

鷲尾家の分家の次男。澪と兼路の従兄弟。病弱な兄に代わり、兼路に従い行動する。


鷲尾兼亮わしのお かねあき

鷲尾家の分家の人間で神術を扱えるものの実力は高くなく、他の神官一族に婿として出される予定だった。謎の少女により力を与えられた代わりに、邪悪な炎を宿した怨霊と化す。浄化された後は精神の核が壊れ、植物人間状態となる。

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