第3話 豪運とレベルアップ

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【モンスター】


▷ゴブリン


消費DP 10DP


ランク F


人型モンスターの中で最弱、知恵もなく、力も弱い。

素手で殺せるため、舐められやすい。

何故か群れるため、舐めてかかったら、死ぬ。


成長率 F


最高レベル 100


進化先 ゴブリンソード(L)


    ゴブリンメイジ(L)


    ゴブリンタンク(L)


    ゴブリンリーダー


    ホブゴブリン

___________


【その他】


▷ゴブリン召喚の魔法陣


消費DP 1000DP


ランク D


召喚速度 1体/1分より長ければ、好きに調節可能


「ゴブリン」を召喚することができる魔法陣。

100体のゴブリンを召喚すると自然消滅する。

0.01%の確率で、上位のゴブリンが出てくる。


___________


(ゴブリン召喚の魔法陣、設置!)


 『DPが足りないため設置的ません。ただいまの残りDPは、934DPです。』


 「あ、そっか、ダンジョンを変化させるのも、DP必要ないわけじゃないのか。」


 『手っ取り早く、DPを稼ぐ方法がありますが、どうしますか?』


 「その方法によるな。自傷して稼ぐとか言わないでくれよ?」


 『四肢の内、5本くらい切り落とせばいけますよ?(ニコッ)』


 「怖い怖い怖い、ニコッて聞こえたんだけど。

いや、四肢って4本なの、5本目は?首?首なのか?

俺、遠回しに死ねって言われてる?

流石にやらないよ?他の方法ってない?」


 『ふふっ、冗談です。他の方法でしたら時間経過ですね。ただいまの時刻は、23時ちょうどなので、明日6時には1000DPになっています。』


 「ほーん。そんじゃ、部屋戻るか。おやすみ〜。」


 『おやすみなさい、《カイト》様。』


 (なんか、人間味出てきたな。気のせいか?)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 「く〜、よく寝た〜。よし、そろそろポイントは貯まったかな?ナビ、残りポイントの量は?」


 『貯まりましたよ。ただいまの残りDPは、1004DPです。』


 「よし、じゃあ早速設置しに行こうか。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 (ゴブリン召喚の魔法陣、設置!)


 『設置が完了しました。ただいまの召喚速度は1体/1分です。最弱モンスターと言えど、気を抜かないように。』


 「OK、油断せずボコボコにしてやるぜ!」


 「グギッグギャッグギャッ」


 「おっ、早速お出ましか。くらえ!俺の黄金の、曲がる右ストレート!!」


ドン!と言う鈍い音と共に、ゴブリンの顔面に拳が突き刺さる。


その一撃で絶命したのか、黒い煙と白い煙がゴブリンから出てくる。黒い煙はダンジョンに、白い煙は俺の体に吸収される。


 「おいおい、これは大丈夫なのか?」


 『問題ありません。黒い煙を吸収することでDPを取得し、白い煙を吸収することで経験値を取得しています。取得経験値、並びにDPを表示することができます。どうしますか?』


 「もちろん、表示する。」


 「グギャッ」


 「おっ、いいところでスポーンしたな。ふっ」


現れたゴブリンは俺のパンチに、一撃で沈んだ。


 『10DPを獲得しました。経験値を1、獲得しました。』


 「音声で知らせてくれるのか。これ、いいな!ナビ、この場合、ゴブリンのHPは10って事なのか?」


 『その通りです。ちなみに、ダメージは攻撃自体のダメージから、相手の防御力を引いた形になります。まあゴブリンはHP、MPが10で、あとは1なんですけどね。』


 「じゃあとりあえず、レベル上げしますかねっと。」


8分後〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 『レベルが1から2になりました。』


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やなぎ 海斗かいと・《カイト》


歳 18


種族 人間・ダンジョン


L v 2     次のL vまで 20


HP 220/220    MP 110/110


物理攻撃力 65(+50)

物理防御力 25(+10)

魔法攻撃力 10(+10)

魔法防御力 10(+10)

素早さ 30(+10)

器用 30(+10)

運 20(+10)


DP 104 10DP/ h


【スキル】


▷ノーマル (G〜D)


▷レア   (C)


▷エピック (B)


▷レジェンド(A)


▷ワールド (S)

ダンジョン編集Lv1


▷ミソロジー(SS)

名称未定


【称号】


ダンジョンと共に


先進者

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 「おお、めっちゃステータス伸びてる。これはやっぱり種族が二つあるからかな?」


 『これは凄まじいですね。ダンジョンが進化するなど理論上は可能でも、実際に起こったことなど、ほぼないですが、まさかここまでとは。』


 「やっぱり、ナビさん、自我あるよね。どんどん人間味が。」


 『いえ、システムに自我はありません。』


 「嫌、でも『ありません』やっぱr『ありません』絶対『ありません』

そ、そうか。」


 (いやいやいや、流石に無理が『ありません』こ、心を読まれた、だと!!)


 「グググ、グギャァァァアアア!!」


 「なんだ!」


 『!!あれは、ゴブリンの上位種、ホブゴブリンの変異種です。HP、MPは200、その他のステータスは全て20です。変異種は通常、0.001%の確率で出没します。上位種が出てくる確率は0.01%なので、0.00001%、10億分の1の確率を引いたことになりますね。すごい豪運ですね!』


 「もうちょっと、プラスな事柄でこの豪運発揮したかったわ。

モンスターガチャで発揮されても反応に困るんだが。いやまあ、いい経験値が現れたと思えばいいか。ふん!」


 さっきまでのゴブリンに当てたようなパンチではなく、全体重の乗ったパンチを放つ。それは現れたばかりのホブゴブリンの鳩尾に、綺麗に入った。ホブゴブリンは吹っ飛んで壁に激突する。凄まじい威力だ。パンチを放った自分が困惑するくらいには。


 『おぉ〜、綺麗に入りましたね。100ダメージくらい入ったんじゃないですか?』


 「計算どうなってるんだ?65引く20で45じゃないのか?」


 『いや、あくまで攻撃力は、自分が普通に攻撃した時に出せるダメージっていうだけです。今のパンチとさっきまでのパンチ、たとえ同じステータスでも、同じダメージなわけ無いでしょう。多分今のは攻撃自体のダメージで120、130くらい行ったんじゃないですか?って、それよりもほら、追い討ちしないんですか?今なら簡単に倒せそうですよ?』


 「そうだな、とりあえず倒そう。」


油断はせずにゆっくりとホブゴブリンに近づくと、そこにはすでに虫の息のやつがいた。もちろん、もう一発パンチをして、しっかり息の根を止める。


 『クリティカルが入っていたみたいですね。これが入ると防御力を引かない状態のダメージが入るんですよ。

ちなみに、クリティカルは攻撃時の姿勢が良いほど、入りやすくて、多分今なら、1%ぐらいだったんじゃないですか?その後壁に激突したせいで、さらにダメージを喰らって、この状態というわけです。

それにしても、運がいいですね。10億掛ける100で1兆分の1ですよ?』


 「はぁ、宝くじ買っておくべきだったか?この運を使えば1億も夢じゃなかったのに。」


 『レベルが2から3に上がりました。』


__________


やなぎ 海斗かいと・カイト


歳 18


種族 人間・ダンジョン


L v 3     次のL vまで 30


HP 330/330    MP 220/220


物理攻撃力 115(+50)

物理防御力 35(+10)

魔法攻撃力 20(+10)

魔法防御力 20(+10)

素早さ 40(+10)

器用 40(+10)

運 30(+10)


DP 304 10DP/ h


【スキル】


▷ノーマル (G〜D)


▷レア   (C)


▷エピック (B)


▷レジェンド(A)


▷ワールド (S)

ダンジョン編集Lv1


▷ミソロジー(SS)

名称未定


【称号】


ダンジョンと共に


先進者

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 「やっぱ攻撃力の上がり方がすごいな。一つのことに特化しすぎるのもどうかと思うし、他のも上げるにはどうすればいいと思う?ナビ。」


 『300でEランクのスキルブックが手に入るので、それを使ってみては?』


 「そうするわ、ありがとうな。」


 『ええ、どういたしまして。』


 (Eランクのスキルブックの中で、使うと魔法攻撃力が上がるものを見せて。)


魔法使いたいわけじゃないよ?ほんとだよ?、、、すみません、やっぱ使いたいです。魔法。いやだってロマンでしょ、サン○ラとか、ギガデ○ンとか、サンダー・テ○ポとか。最後の魔法じゃないけど。ウ○ップの技術力はホント謎。


__________


【Eランクスキルブック・攻撃魔法】


火魔法・下 300DP


水魔法・下 300DP


風魔法・下 300DP


雷魔法・下 300DP


土魔法・下 300DP


【Bランクスキルブック・攻撃魔法】


空間魔法・下 300000DP


__________


 「おっ、あったあった。やっぱ魔法と言えばこれだよな。」

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