第141話 幕間劇 深夜の局長室での出来事。
現在は午前2時。つまりは草木も眠る丑三つ時。にもかかわらず、局長室にはふたつのノートPCが煌々と灯っていた。
ノートPCを開いているのは、探索庁局長の
ふたりは、局長室にしつらえられた応接室で、会話をしている。ノートPCから漏れ聞こえる音を聞く限り、どうやらリモート中のようだ。
『I駅の
『S駅の
ふたりの
「なるほど、なるほど。やはり、寿命を吸い取る対象が若いほど、表に出てくる被害も少ないわけだね?」
『いえ、そうとも限りません』
『N駅は、軽症22名、重症12名、重体3名、そして死亡者が1名です。おそらく、新宿、中野より駅の利用客が少なかったからでしょう』
「ううん困った。これは明日、ニュースに取り上げられるかもしれないね」
「
「たしかにね。しかし残念だ。
「はい。仮に因果関係を指摘できる人物がいるとするならば、最初の探索者、
「そして、
そこまで言うと、
「………………………………」
しばらくの沈黙の後、両手をはずした
「明日の
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