第102話 おじさん、テレビに見切れつづける。
『
「えええ!? おじさん、ダンジョン探索者は引退したんじゃなかったの!?!?」
「ちょ! ロカ! お願いだからとにかく服を着てくれ!!」
パパの声が、あたしのおしりの方から聞こえてくる。
うん……さすがにこれは、恥じらいがなさすぎる……かな?
「わかった!!」
テレビでは、
『
『『おおおおぉ!!』』
記者たちのざわめきが聞こえる。今まで世の中に伝わっていなかったおじさんの経歴が日の目を見て、アタシもちょっと誇らしい。
『週間
確かに、
うわ! やな質問!! 週間
記者会見場がざわつくなか、
『ご質問ありがとうございます。おっしゃるとおり、
ですが、
『『おおおおおおおぉ!!』』
そして、再び
『探索メンバーは遅くとも今月中には選定を完了し、メンバーが決まり次第、
『
『すでに探索メンバーに心当たりはあるのでしょうか?』
『10年間、ダンジョン探索から離れて一体何をしていたのですか?』
と、記者たちがおじさんに向かって、次々と質問をなげかける。
今までずっと見切れていたおじさんが、テレビに大写しになるなか、おじさんは表情ひとつかえていない。
『悪いが、
(まあ、
アタシは、テレビの中で再び見切れたおじさんを見つめながら、強く強く思った。
アタシも、選抜メンバーとして、
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