第44話 美少女、最深部への同行を希望する。
*ここから再びロカ目線です。
「最深部は、ブラックライセンス所有者しか立ち入れない。でも、2名までの同行が許されているわ。
アタシは、カノエさんにお尻をモニモニされながら、おじさんのとんでもない過去と、別れた奥さん……
おじさんは、やれやれといった口調で返事をする。
「あんなにちっちゃくて無邪気だったヒサメちゃんが、俺に命令とはね。随分と成長したもんだ」
「どういたしまして。褒め言葉と受け取りますね」
ヒサメさんは、クールな表情を崩さないままおじさんの口撃をさらりとかわす。
「出発は1週間後。戻る時期は……ダンジョン最深部の様子次第ね」
アタシは、カノエさんにお尻をモニモニされながら、ヒサメさんに思ったことを聞いてみる。
「あの、おじさんと一緒にダンジョン最深部に行ける人って、ふたりだけなんですか?」
「ええ。
アタシは、カノエさんにお尻をモニモニされながら、ヒサメさんに思ったことを聞いてみる。
「資格とかは必要なんですか? 最高ライセンスの『シルバーライセンス』が必要だったりとか……」
「ライセンスをもってさえいれば色は関係ないわ。調査員……今回の場合は私になるけど、調査員が信用に足りる人物だと判断したなら、誰でも同行可能よ」
アタシは、カノエさんにお尻をモニモニされながら、ヒサメさんに思い切ったことを聞いてみる。
「だったら、カノエさんの代わりにアタシが同行してもいいって事ですよね」
「おいロカ、何を言ってるんだ?」
何か言いたげなおじさんを制して、アタシは話を続ける。
「アタシの実力がカノエさんの足元にも及ばないことは重々承知です。でも、おじさんとのコンビネーションなら、ずっとコンビを組んでいるアタシの方が上だと思います」
アタシの発言に、アタシのお尻をずっとモミモミしていたカノエさんの手がピタリと止まる。
そしてカノエさんはとんでもないことを言い始めた。
「わかったのだ。だったら、どっちがヒーちゃんのボディガードに相応しいか勝負なのだ。カノエ、このおんにゃの子をおもちかえりして、勝負でおもてなしをするのだ!!」
勝負でおもてなしって……どういうこと??
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