第43話 おじさん、元妻との再会を迫られる。
「久しぶり、
「ササメと離婚してもう10年以上たつんだ。君に
「あら、離婚は成立してないはずだけど? 姉さんは離婚届に署名してないし。そうでしょ、
「え? え!? えええ!!? おじさん、結婚してたの??」
ロカは、おしりを
しまった。やっかいな相手に知られてしまった。
「おじさんの結婚相手って、ガラケーの待ち受けの女の人だよね! 絶対そうだよね!!」
「……ああ」
ロカのやつ、いつの間に俺のケータイの待ち受けを見たんだ?
俺はバツが悪く、うなづくしかない。
ロカは、おしりを
「ヒサメさん、ヒサメさん! おじさんとササメさんって、いつ知り合ったんですか??」
「大学よ。
「ええ! そうなんですか!?」
「私の姉さんは、地質学者として『シェールストーン』の中に閉じ込められた『マナ』のエネルギー活用方法を発見したチームのひとりよ。
「え? てことはもしかして、ササメさんって『ブラックライセンス』なんですか?」
「ええ。『ブラックライセンス』は、国から選抜された研究者チーム5名、護衛チーム5名で構成されたパーティーなの。
「すごい……」
ロカは、おしりを
「だが、それはもう10年以上まえの話だ。今はダンジョン整備員を首になって、その日暮らしをしているただのダンジョン探索者だよ」
「そう、
俺の自虐気味な説明に、ヒサメは余計なフォローを付け加えつつ話をつづける。
「今日は、
「えっと、ヒサメさん、それってどういう意味ですか??」
ロカは、おしりを
「
「あぁ! なるほど!!」
ロカは、おしりを
「
この
「異常……低層階にサイクロプス型がうろつき回っていることか?」
「ええ。それに異常は他にもあるわ」
そう言うと、ヒサメはバックからタブレットPCを持ち出す。
「見て、最近の
俺は、ヒサメの取り出したグラフを確認する。なるほど、ここ数ヶ月で含有量が随分と低下している。
「最近、還元率が随分としょっぱくなったと感じていたが……そう言うことだったのか」
「この
ヒサメは、ノートPCを操作して、
「最深部は、ブラックライセンス、もしくは同列の権限を持つライセンス所持者しか立ち入れない。
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