第14話 美少女、おじさんに「わからせ」られる。

「お、おじさん、何してるの……?」

「見ればわかるだろう? ロカ、お前が今、想像しているとおりのことだ。この世の地獄をたっぷりと味合わせてやろう」

「そ、そんな……」


 無抵抗のアタシは、おじさんにされるがままだった。

 ふとももをひとしきり触られると、今度は仰向けにさせられ、足を開かされて太ももの付け根を念入りに触られる。


 屈辱的だ。


 でも、アタシは抗うことができず、おじさんにされるがままだ。

 おじさんは、アタシの両足をさらに広げる。


 そして……


「いくぞ、観念するんだな」

「あうっ! い、痛い、やめて、やめてぇ、おじさん!」

「ククク、抵抗したくてもできないだろう。今のお前の身体じゃあな」

「そんな! おじさん、アタシがこうなることを知ってて『マナ』を吸わせたの?」

「ああ。お前みたいなダンジョン探索を甘く見ているヤツには身体でわからせるのが一番良い」


 アタシは、あまりの痛さと恥ずかしさに涙をにじませた。


「おじさん、もうちょっと優しく……お願い……お願い……」

「だめだ! 世間知らずの女子高生に、しっかりわからせてやらないとな!」

「やめてぇ! だめぇ! それ以上は……痛っ! 痛たたたた!」

「おいおい、いくらなんでも大袈裟じゃないか?」

「そんなことない、本当に痛いんだってば!!」

「ロカ、お前、いくらなんでも硬すぎだろう……身体」


 おじさんは、アタシの背中を力一杯押してくる。身体が硬いアタシにとっては拷問だ。


「痛い、痛い、痛い! お願い! もうちょっとゆっくり、ゆっくり」

「だめだ。しっかり身体をほぐしておかないと、翌朝ひどい筋肉痛で動けなくなるぞ」

「ぎゃああ! 痛い、太ももの付け根が痛い!」


 おじさんは泣き叫ぶわたしを完全に無視して、ぐいぐいと背中を押してくる。


「黄色いマナは、身体の潜在能力を爆発的に向上させる、だが基礎体力がないと、いままでの負荷がいっきに反動として押し寄せる。

 これでわかったろう。ロカ、お前は探索者としての身体が全くできていない。

 こんな状態で、この先の階層に進んでもろくなことが起こらないぞ」

「ぎゃああ! 痛い、痛い、痛いいぃぃぃ!!」


 結局アタシは、ストレッチという名の拷問をたっぷり20分以上やらされて、自分の実力のなさをこれ以上ないくらい「わからせ」られた。

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