第39話 hover/空に舞う
「さて、導華くん。飛行船に乗る上で、準備するものを書き出した!」
そう言って、玄武はある紙を差し出した。
「へぇ、準備早いね」
「いや、一週間前から作ってた」
取らぬ狸の皮算用……。
「それじゃあ、準備頼んだ!」
そう言い残して、玄武は事務所を出て行った。全く、賑やかなやつだ。
「この紙、凛にも渡さないと」
そう思って、事務所を出ようとしたが、なぜか足が動かない。
「……駄目だ」
結局、代わりにレイさんに持って行ってもらった。
「……はぁ」
暗い部屋、ブルーライトを放出し続けるパソコンを前に、凛は顔を伏せていた。
「何て話しかければ……」
数日前、自分の中の何かが暴走してしまったせいで、導華のことをひどく傷つけてしまった。今の導華は、見てわかるほどやつれていて、目の下にクマができている。
「絶対私のせいだ……」
後悔しても仕切れない。なんとか謝りたいと考えてはいるのだが、また何か言ってしまいそうで話しかけられない。
「どうしよう……」
そんな折、凛の部屋のドアがノックされた。
「凛さん、今よろしいですか?」
「あ、レイさん。大丈夫ですよ」
レイさんはドアを開けて入ってきた。
「暗いのはよくないですよ」
そして、即座に電気をつけた。
「導華さんからのお届け物です」
「導華から?」
そう言って、凛はある紙をレイからもらった。
「飛行船二泊三日ミステリーツアーご案内状……」
そこにはつらつらと今回行く旅の内容や、必要なものが書かれていた。
「……なんで水着?」
読んでいると、水着という項目に目が留まった。
「はい、それは飛行船に備え付けのプールがあるからです」
「プール……」
凛はここで今回の旅で乗る飛行船の高スペックさを理解した。
「こちら、一週間後に出発だそうなので、準備をお願いします」
そして、レイは部屋を出て行った。
「なるほどねぇ……」
玄武が福引きをしていることは知っていたが、まさか本当に当ててくるとは。正直想定外だった。
「それじゃあ、導華と……」
導華と買い物へ行こうとノブに手をかけた。しかし、そこで凛の動きが止まった。
「……いや、アンとルリに選んでもらおう」
結局、凛はファインで2人に連絡をするのだった。
私は今、ある2つの問題に直面していた。一つは私の目標である。
私は心を動かせる人になりたいと思っていた。しかし、その結果、凛の心に傷を負わせてしまった。
そして、気づいた。私は今、本当の目標というものが見えなくなっていたことに。
人の心に関わっていくのだから、いつかこうなることは容易に想像できた。
が、いざそれを体感すると、その恐ろしさを実感した。
果たして、私の本当の目標とはなんなのか?
人を傷つけない生き方だろうか、それとも本当に人の心を動かすことなのだろうか。
「……お〜い、みーちゃん?」
そして、もう一つの問題。それが、呪縛が残っていることであった。
「お〜い?」
あの目を見て、あの声色を聞いて、私は足がすくんで、涙を流した。なぜならば、かつて母に向けられた視線や声とよく似ていたからだった。
「聞いてる〜?」
いつかの日にバタフライさんは私が両親の呪縛から解放されたと言っていた。
しかし、現実はそう見えているだけだった。
本当は解放なんてされておらず、むしろあの態度に対する恐怖感がより増していた。
「……聞いてないな〜?」
何もかもを失う恐怖。多くのものを手に入れた結果、その恐怖というものはとてつもないものになっていた。
だから、私はなんとかしてこの呪縛を自分の手で払いのけなければならない。
しかし、そうするともう一度あの日々のことを掘り返さなければいけない。その辛さもまた、計り知れない。だから、いまだに克服できずにいる。
「必殺、ねこだまし!」
「うぁあ!?」
考え事をしていた私の目の前で、手が叩かれた。いわゆる「ねこだまし」というやつだ。そのせいで、変な声をあげてしまった。
「みーちゃん、怖い顔してたけど大丈夫?」
そう言って、私の顔をある少女が覗き込んだ。
「ああ……沙也加ちゃん。ありがとう」
水色ロングの髪をなびかせ、少女らしい笑みを浮かべたのは、人気アイドル「さーたん★」こと、賭田 沙也加ちゃんだった。
「全く……。人気アイドル連れ回しといて、そんなに暗い顔しないでよね?」
「ごめんごめん……」
ここはいつもの丸八デパート。とりあえず困ったらここに来ればなんとかなる。今回は、私の水着を買いに来た。
「一流アイドルが水着を選んでくれるなんて特権、みーちゃんしか受けられないよね〜。偶然日程が噛み合って良かった」
今回、私だけで選ぶのは少々心配があったので、沙也加ちゃんと、もう1人に着いてきてもらったのだ。
「あの……これ本当に私がいて良かったんですかね?」
そのもう1人というのが、京香さんだった。
「いえ、一般人の意見も取り入れたかったので」
「みーちゃん? 私が一般人の思考をしてないみたいな言い方しないで?」
正直、沙也加ちゃんに万が一、パリコレのような奇抜な服を持ってこられたら非常に困る。というわけで、ごく一般的な大学生こと、京香さんに来てもらったというわけだ。
「まさか、さーたんがいるとは……。導華さんは本当に人脈が凄まじいですね……」
「まあ、私というか玄武というか……」
今回沙也加ちゃんが来てくれたのも、偶然予定が噛み合って、玄武が連絡をしてくれたからである。
「それじゃあ、早速水着を買いに行こ〜!」
そうして、私たちは少し早めの水着を買いに来たのだった。
「にしても、玄武さん幸運だな〜。特賞当てちまうだなんて」
丸八デパートの8階。水着が並ぶこの階層で、私はアンたちと水着を買いに来ていた。
「まあ、数を打てば当たるものですからね」
ルリは水着を数個、手に取りながら言った。
「にしても、今日は導華さん一緒じゃないんだな」
アンは不思議そうに言った。
「ま、まあね……。忙しいみたいで」
咄嗟に私も返す。理由なんて言えるわけがないからだ。
「流石、導華さんだな〜」
アンは途中で買ったアイスキャンディーを食べながら言った。
「……あの、私まで着いてきても良かったんですか?」
そう言ったのは、緒方さんこと、陽香だ。
「いいんだよ。アタシらもう友達だろ?」
「そうなんですか」
あの事件以来、学校が一緒ということがわかり、私たちとよく遊ぶようになったのだ。
「来て悪いこともないですし、私は大丈夫ですよ」
ルリはニコリと笑いかけた。
「ところで、こんなのはどうですか?」
そして、ルリは水色のビキニを持ってきた。
「あ〜、試着してくるね」
私はルリからもらった水着を持って、試着室に入った。
「……どう?」
着替え終わり、三人の前に立った。
「……大丈夫そうだな」
「ですね」
「何、その間?」
私がそう聞くと、アンたちは顔を合わせた。
「だって……なあ?」
「ぺったんこですね」
「ぺったんこなんだもんな」
「ぺったんこです」
三人揃ってそんなことを言われた。
「……そこは考えないで」
私はこの水着を買った。
「ん?」
水着を買い、帰ろうとした時、先頭を歩いていたアンが足を止めた。
「急に足を止めないでください。どうかしたんですか?」
「いや……。今導華さんが見えた気がしてな」
その瞬間、背筋が凍る。
「見間違いでしょう。この世界、灰色の長髪の女性なんていくらでもいます」
「……それもそうだな」
そして、アンは何事もなかったかのように歩き始めた。
(……バレなくて良かった)
導華との不和の話なんて、アンたちといえど話せるわけがない。自分が嫉妬に狂って、導華を押し倒し、その上言葉責めまでして、挙句、泣かせた。
(本当に……クソ野郎だ)
あの表情を見た後に、私から話しかけられるわけがない。身勝手な行動から、導華にあんな顔をさせてしまった。
(謝らなきゃ……)
しかし、言い出せない。言い出して、ヒートアップして、以前のような内面が出てきてしまったら、どうなるかわからない。
(悪いのはわたしなのに……)
言い出すきっかけを作りたい。じゃなきゃ、一生言い出せる気がしない。
(この旅行で……絶対になんとかしないと)
まずは、2人きりになる。これが私の目標だ。
「うっしゃあ! 準備いいか!?」
一週間後、私たちは旅行会社が出したリムジンの前にいた。
「本当に至れり尽くせり……」
「すごいデーズ!」
今日は私と凛、玄武、デニーさんに影人くん&ハチ、そしてレイさんと一緒に旅行に行く。
「マスター、私も行って良かったんですか?」
本来、メイド職であるはずのレイさん。彼女が今は黒色のワンピースに身を包んで、旅行カバンを持っている。
「いいんだよ。師匠からもちゃんと外に出してやれって言われてるし」
「兄様が……」
「そんなわけだ! よっしょ行くぞ!」
まず玄武が我先にとリムジンに乗る。
「ワタシも行くんデース!!!」
「私も」
そして、それに続いてデニーさん、私が乗る。
「よっと」
「失礼します」
その後も凛、レイさんが入ってきた。
「入りまーす!」
最後に影人くんが入った。
「ポッ」
すると、コツンと音と共にそんな声がした。
「大丈夫です?」
運転手さんがこちらを向いた。
「ああ、大丈夫です。ちょっと俺が水筒開けただけですよ」
「そうでしたか」
そう言って、運転手さんは前を向いた。
「ポ〜」
やはり、ハチには少し窮屈だったようだ。
「あ〜、酒もっともってこ〜い!」
「酒酒酒デース!!!」
リムジンに乗って早々、
「酒臭いんだけど」
そのせいで、ドライブの間、凄まじく酒の匂いがしていた。ちなみに、凛と影人くんは即座に寝ていた。
「窓開けますね」
途中で、レイさんが窓を開けてくれたおかげで多少マシになった。
「ハァ……」
私は開けた窓から外を眺めていた。
「……あ」
そして、高層ビルの屋上にある、鉄でできた飛行船を発見する。
「あれが今日乗るやつか」
果たして、鉄でも飛ぶものなのだろうか?
「はい、あちらが今日乗るもののようですね」
すると、隣に座ったレイさんが話しかけてきた。
「(あれって飛ぶんですかね)」
異世界の飛行船が初体験だった私は不安になって、レイさんに聞いた。
「(はい、こちらの世界では、飛行船というものは鉄でできていて、全体に浮遊魔法をかけているのです。おかげで、上部の楕円形の部分にはラウンジなどの屋内施設が存在しています)」
「(そうなんですね)」
飛行機のように羽が生えていなくとも、空を飛べるだなんて、さすが異世界といったところだろうか。
「そろそろですよ」
運転手さんはそう言って、右にウインカーを出したのだった。目的地はもうすぐだ。
「うげ〜」
「呆れた。バカすぎる……」
ビルの上、いざ出発となった今、玄武はデニーさんにおぶられていた。
「なんであんなに飲むかねぇ?」
「別いいだろ〜?」
「はぁ」
バカを一瞥して、私は飛行船に乗った。
「お〜」
中は金色が惜しげもなく、大量に使用されており、まさにゴージャス。少しセレブ気分を味わえる。
「行くぞお前ら〜」
デニーさんの背中の上で、玄武が叫ぶ。
「「お〜!」」
影人くんとデニーさんだけ返事をして、全員が飛行船に乗っていく。
「それでは、いってらっしゃいませ」
そして、運転手さんの見送りに手を振り、飛行船は徐々に上昇していくのだった。
女子更衣室。備え付けの屋外プールに向かうため、私はアンたちと買った水着に着替えていた。
「……はぁ」
車の中では、寝たふりをして一度も話さなかった。
「どうしたら……」
そんなことを考えていると、レイさんが入ってきた。
「こんにちは、凛さん」
「ああ、どうも」
「凛さんもプールですか?」
「はい。凛さんもってことは、レイさんもプールに入るんですか?」
「ええ、マスターに防水加工をしてもらったので」
そう言って、レイさんは髪にゴムをすると、黒色の水着に身を包み、私の方を見た。
「……どうしました?」
「はい、凛さんと一緒に行こうと思いまして」
「は、はぁ……」
そのまま着替えて、私とレイさんは屋外プールへと向かった。
「広っ」
プールは市民プールよりも二回りほど大きく、私の想像していたプールよりもはるかに大きかった。
「さすが、大企業の飛行船だ……」
今回私たちが乗っている飛行船というのが、とある企業の所有するものだそうで、その企業の東京への事業拡大の記念で、今回この旅を福引きの特賞として出したのだそうだ。
「では、私は泳いで参ります」
そして、レイさんは私の横を通って、泳ぎに行った。
「……少し待ってようかな」
とはいったものの、何を待ちたいのかわからない。
ベンチに座った私の体に燦々と日光が照りつける。
「速いなぁ」
水の中を水飛沫を立てて泳ぐレイさん。彼女の姿をじっと見ていた。
「……ねぇ、レイさん」
彼女が動きを止め、水から顔を出したタイミングで聞いた。
「はい、どうかしましたか?」
「レイさんは自分のことを応援してくれてる人が、他の人のところで自分の敵をしたら、どう思う?」
「はい。もしかして、導華さんのことですか?」
予想外のレイさんの返答に一瞬動きが止まる。
「……え!?」
「以前の凛さんが導華さんを詰問していた様子、防犯カメラで見ていました」
まさか、だった。まさかレイさんがあの状況を見ていたとは。
「知ってたんですか」
「はい」
「それじゃあ、レイさんは私のことをどう思いますか?」
「はい。ヤンデレだと思います」
「ヤンデレ……」
「導華さんが他の女の人のところに行ったというだけで、押し倒し、暗い廊下で詰問する。これは以前にマスターから貸してもらった漫画に出ていたヤンデレのキャラクターの特徴と酷似しています」
「……そうですか」
レイさんはプールサイドに置いてあったタオルを持って、私の横に座った。
「ですが、その行動はそれほど導華さんを大切に思っていることの表れです。だからといって、行動の自由を奪うのはいけませんが」
日光を映した水面が静かに揺れていた。
「だから、今回のことは素直に謝ることを推奨します。そして、きちんとあなたが大切だと言いましょう。もしかしたら、導華さんもわかってくれるかもしれません」
レイさんは優しく私の手を握った。その手はアンドロイドだと思えないほどに温かかった。
「……ありがとうございます」
きっかけを考えるのはもうやめだ。自分からちゃんと言おう。
「……行きづらい」
私は今、プールの女子更衣室にいた。
「凛がいる……」
先程、凛が女子更衣室に入っていくのを目にしたからだ。
「どうしたものか……」
うんうんと普段着のまま迷っていたその時だった。
「キャー!」
凛の悲鳴だ。
「凛!」
私は刀を握り、服もそのままで外へと駆け出した。
ほぼ同時刻。飛行船の司令室にて。
「司令官。乗客が散り散りになったことを確認しました」
「わかった」
メガネをかけた若い司令官と呼ばれる男。彼は自分の首にぶら下げたロケットを開けた。
「……先生」
そこにある写真を見て、そう呟く。
「……総員、作戦開始だ!」
「「「了解!」」」
飛行船の中で、ある陰謀が動き始めた。
「なになになに!?」
「凛さん、下がって」
レイと凛を囲むように、ロボットがどこからか出現した。その見た目は銀色で、レイはそれを見て、明らかに自分よりも弱いことを確認する。
「この程度なら……」
そして、出現したロボットたちが銃を向けたその時。
「なにやってんの!」
炎がロボットたちを包んだ。
「導華さん」
「怪我ないですか!?」
「いえ、怪我する暇がなかったです」
「なら良かったです」
しかし、まだまだ目の前のロボットたちは大量にいる。
「なんだかわからないですが、パパッとやっちゃいましょう!」
「了解です」
レイは腕を銃口の形へと変形させるのだった。
「っか〜、酒がうまい!」
玄武は久しぶりの大量の酒に舞い上がり、ラウンジにこもっていた。
「ははは、それなら良かったです」
マスターも嬉しそうにしている。
「お客様も幸運ですね。特賞を引き当てるだなんて」
「いや〜、それほどでも」
その瞬間、玄武の背後にロボットたちが現れた。
「うおい、なんじゃこれ!?」
「な、なんでしょう!?」
マスターも困惑に表情を見せる。
「対象、発見」
そして、ロボットたちは銃口をこちらに向けた。
「お客さん、まずいです、よ?」
が、すでに玄武はそこにはいない。
「マスター、このラウンジで一番高い酒はなんだ?」
その言葉を聞き、マスターは即座に理解した。長年の勘が言っている。このお客は強い、と。
「……ザ・マッカラン35年があります」
そうマスターが言った刹那、ロボットたちの頭に穴が空き、バタバタと倒れていった。
「すっかり酔いが覚めちまった。その酒をくれ」
「かしこまりました」
マスターはマッカランを取りに行った。
「これ飲んだら、ケチでもつけにいくか」
玄武はマッカランが来るのを楽しみに待つのだった。
「こ、こいつら……」
司令官の前のモニター。そこにはバタバタと倒されていくロボットたちの姿が映っていた。
「何者なんだ……!」
ある目的のため、捕まえようとしていたのだが、驚くべきことに全て返り討ちに遭ってしまった。
「司令官!」
「なんだ!」
1人の男が司令官に話しかけた。
「酒に酔った男がこちらに向かってきています!」
「なんだと!」
モニターには、マッカランを飲み、すっかり酔いが戻った玄武が、船内の廊下を走る様子が映っていたのだった。
「任務完了」
「ふ〜、お疲れ様」
私とレイさんは、付近にいたロボットたちを全滅させた。
「……凛さん、今がチャンスなのではないですか?」
そうレイさんが言うと、レイさんの背後から凛が出てきた。
「……凛」
久々に顔を見た。少しやつれただろうか?
「み、導華……」
その瞬間だった。
「うああ!?」
突風が吹いてきた。上空であるがために凄まじく強い。
「飛ばされる〜!」
そして、そのうち突風が止んだ。
「た、助かった」
全員がいることを確認して、改めて凛の方を見た。水色の水着がよく似合っている。
「あ、あの……!」
「……うん」
私は凛の手を取ろうと、凛に近づいた。
「導華さん、足元」
「足元?」
そして、私は水たまりを踏んで盛大にずっこけた。
「うあ!?」
「導華、風が!」
加えて、運の悪いことにまた風が吹いてきた。
「それは無理〜!」
ずるずると飛んでいき、私は飛行船から落っこちた。
「うああああ!!!!!!」
「導華!!」
異世界生活も、悪くなかったな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます