6話 冒険者登録

「とりあえず、冒険者登録しとく?未来さん。」

冒険者登録?ギルドで?

「なんか中途半端に異世界の知識ある...」

「えっとそうです。」

なんかラグこっちの世界のこと知ってる気がする。いや、それよりさっきまで言わなかったけど

「シル、なんで刺されてたの?」

「...いや、いろいろあって。」

目が泳いでいる。さすがに踏み入りすぎなのかな?

「まあ、審査あるから冒険者カードもらうのは。」

へ?今さらっと重大なこと言わなかった?

「大丈夫、もしもらえなかったとしてもギルドカードはもらえるから。」

仕組みがよくわからない。

「みらいさん、カードは身分証にもなるので絶対に無くさないでください。絶対に」

は、はい!個人情報バレるってことか。気をつけよ。

「あ、シルさんはここで休んどいて。」

「うん...」

「絶対だよ!」

仲良いなあー。

「という訳で行こうか、未来さん。」

了解!


ガラガラ


見える景色は草原。あっ、ところどころにツノ生えたうさぎいる!あれが角兎か。

「住宅街からちょっと離れてるんだね。」

「うん、穂乃果さん曰くどんだけ暴れても迷惑かからないからとか」

なんかお母さんらしい理由な気が...

そしてしばらく歩いていると


「ワン!」


わあ!真っ黒な狼だ!かっこいい!しかし

「え?道狼ロールフ?」

ラグが呆然と呟いたことにそのとき私は気づかなかった。

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