5話 狼吠街

「そういえばここってどこの国なの?」

まあ、当たり前だけど日本ではない。

狼国ろうこくだよ。狼国の狼吠街ろうぼえまち。」

ラグが答える。狼でも祀ってるのかな?

「どんな生き物いるの?」

「えっとー、角兎かくととかスライムが多いかな。かなり運が良ければ道狼ロールフと会えるよ。」

スライム以外分からなかった。

「カクトとロールフって何?」

「角兎はツノが生えた兎で道狼ロールフは時属性を持っている珍しい狼です。」

そっかー、会えたらいいな。調べたい。

「それと、ラグとシル。」

「何?」

「なんですか?」

「耳どうなってるの?」

今までずっと疑問に思ってたんだけど。

「...」

「...」

あれ?訊いたらダメなやつだった?

「あまり訊かない方がいいよ。未来さん。」

「いい顔はされません。」

あ、そうですか。気をつけないとな。もう一つ

「時属性って何?」

「未来さんは魔法って知ってるよね?」

うん、あれでしょ?ファイアーボール

「そうそう、属性というのは魔法を使う適性のこと。例えばさっき言った火球ファイアーボールは火属性の人しか使えないんだよ。紙に書くからちょっと待って。」

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種類

【火】【水】【地】【風】【光】【闇】【雷】【時】【無】※無属性は例外。誰でも使える

反属性

【火】⇔【水】【地】⇔【風】【光】⇔【闇】

使える魔法

【火】・・・火炎魔法

【水】・・・水魔法、氷魔法

【地】・・・土魔法、植物魔法

【風】・・・風魔法

【光】・・・光魔法、治癒魔法

【闇】・・・影魔法、重力魔法

【雷】・・・雷魔法

【時】・・・時魔法、空間魔法

【無】・・・身体強化、解呪ディスペルなど

※適正が無属性の場合他の魔法を模倣することができる。

____________________

「まあ、ざっとこんな感じかな?」

私どの属性だろ?

「未来さんは地属性だよ。」

え!?なんで分かるの?

「鑑定で」

ファンタジーでよくあるスキル?

「うん、そんな感じ。勝手に見てごめん。」

大丈夫、大丈夫。全然気にしてないから。それにしてもどんな生き物に出会えるんだろな!

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