3話 異世界
?視点
「シルさん!大丈夫?!」
「うん」
血塗れである。
「全然大丈夫じゃないくせに!嘘言うな!」
「ごめんra...」
ガクッ
「ちょっ、シルさん!?」
気絶しちゃったよ。どうしよう、あそこ行くか。
トコトコ トコトコ
コンコン
ガチャリ
「失礼しまーす」
誰もいないんだけど。この家はある女性冒険者が拠点としていたところだ。今はしばらく留守にしているためいない。けど、一応一定の信頼を抱いている人には鍵を託している。自分も託されている1人である。託しているのは掃除目的もあるのだろうか。定期的に掃除してるし。まあ、そこまでは分からない。シルさんをベッドに寝かし奥の部屋に行く。
「えっと、包帯と、清潔なタオルほかに薬草とか確か奥に...」
ギー
「えっ?」
後ろを振り返ると、この家の持ち主に顔が似てる女の子がもう一つ奥の扉から顔を覗かせていた。
未来視点
あれっ?白いマフラーを巻いた狸耳の女の子がいた。なんて言おう。
「あっ、どうも」
「誰?!」
そう言う反応なるか。
「山本未来。えっと、君は?」
「えー、ラグ。未来さんは穂乃果さんの親戚?」
穂乃果ってお母さんの名前だわ。
「娘」
「いたの!?」
「えっと、ラグはここに何しに来たの?」
呼び捨てはさすがに馴れ馴れしいかな?
「包帯と清潔なタオルと...」
「怪我してるの!?」
よく見たら白いマフラーに血がついてる。
「ラグじゃないけど...」
一人称名前の子だ。初めて見た。それはとりあえずほっといて
「どこにいるのかな?応急処置ぐらいはできるよ。」
「本当!」
まあ、お母さんが教えてくれたからね。お母さんに感謝だな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます