第216話 ハリネズミ
内部の走査は一通り終わり、互いにスフィアたち二個以上で補完出来る配置で制圧範囲を広げていく。
誰が何をやってくるか分かっていて、こちらの動きは感知させない。
使用されるメイン武器は射出音が全くしない電磁誘導の短針銃だ。
電力が潤沢だからこその武器だな。
電磁波探査されれば直ぐ見付かるが、テロたちが対応する走査機器を用意してないのは既に判明している。つまり、奴らから見えにくい武器って事だ。
空気を切り裂く音すらさせず、エンカウントする奴らが沈黙していく。
気付かれて潜まれたら、即スモークとマスタードが焚かれ、光も音も出さずに淀みなく無力化、圧倒していく。
”この先の通路、バルコニー沿いに有るバリケードはどうするんだ?既に警戒されてるぞ?”
通路際で威嚇射撃やグレネードに足止めを喰らう中、前の尻に問いかける。
後ろを向いたメイドが俺に向け人差し指一本を立てた。
黙って見てろって事か。
五秒もしないうちに天窓の方にちらりと動きがあり、スフィアの監視外から機動装甲が三機降ってきた。降り注ぐガラスの音が調整してなかったスピーカー越しに鼓膜を突ん裂き、即座に修正された後も耳鳴りを残す。
どうやって用意したんだ?
上には何も飛んでない筈だ。
爆音を立ててガラスと共に降ってきた機動装甲たちは、あれは別の位置から突入したチームだ。
いつの間にか、さっきの制圧位置から消えている。
俺の知らない方法で移動している。
この装甲のサーチ系と共有系が一部隠匿されてるんだ。
機密情報とか、社外秘に該当する部分がロックされているんだろう。
探せば見付けられんるだが、作戦に影響は出てないし、今それをやる気は無い。
途中、別行動のチームの内一つがまた消えて、その後タイマーが表示された。嫌な予感がする。誰も何の反応もしないので聞くに聞けない。
俺が全く信用されていないという事を再確認する。お互い様か。
周りから若干焦っている雰囲気を感じるが、感じるだけだ。
残り時間は、後五分くらい。
何が起こるんだろ。
俺らが前に出るまでも無くバリケードの向こうは制圧され、飛び降りてきた奴らはまたワイヤーでするすると戻っていってしまった。
バリケード際まで素早く移動、音に釣られて出てきた奴らを限界まで引きつけた後、全員がターゲット分散で秒で仕留める。
こいつら強え。
心音がある奴には容赦なく遠距離から止めを刺している。
ほぼほぼ追い込んでテロ共の残り二十人になったあたりで、人質を並べて盾にされた。
ボロボロで血塗れの捕食者たちが、震えて並ばされている。
隠れている舞原たちとは別に、捕まってた奴らだ。
隙間から顔を覗かせるテロリストの一人は、異形の頭をしていた。
体はビジネススーツだが、体型が無理矢理人型に押し込めたみたいに少し崩れている気がする。
”鷲宮の崇拝者、長男とこですね。今回音頭を取っていたのは”
あれが、鷲宮長男の崇拝者。
長男はもう居ないんだろ?捕食者が死んだのにまだ崇拝してんのか。
「身の安全を保障しろ。でなければ公主は殺す」
なんか寝ぼけた事言っている。時間稼ぎか?
シンと静まっている館内に、口にダクトテープを貼られた捕食者たちのすすり泣きが響く中、その異形は口を開かず合成音声で喋った。全身が若干ブレて見える。
立体映像だ。ファージを使っている。
忌諱剤は?
ここは禁止されているんじゃないのか?
人質は本物だ。どこから狙ってるんだ?
捕食者は何でファージ環境下なのに反撃しないんだ?
”加圧してるな。該当区域内でボンベを探せ”
”開放済みが現在三カ所で発見、空調室の内一つはタンパク質組成のボンベで、体内に隠し持っていたようです、急いで開放したな、部屋がペンキで真っ赤だ”
物騒なログが流れている。
送ったスフィアにも凄惨なグロ映像が一瞬だけ流れて、俺への視覚情報はメアリに直ぐ切断された。
バイザー越しだが、メアリにチラリと見られた気がする。
グロは兎も角、ファージ誘導は不味いですよ先生。
”気付かれるかもしれない。ファージ誘導範囲内のスフィアは皆に装着するか、ロボットに外付けして欲しい”
通信するにしても、せめて外部機器の一つだと思わせたい。
でないとスフィアを狙い撃ちにされてしまう。
装備品として扱うだけでも十分カモフラージュになる。
着々と隠ぺい工作が進む中、破裂音がして、立っていた人質が一人、首から上を失って倒れた。
悲鳴が辺りを満たし、血飛沫がまき散らされる。
何人かは漏らして座り込んでしまっていた。
起動がファージ誘導で、口の中に爆発物が入っているんだ。
”交渉しないのか?”
一応聞いておく。
”何の意味も無い”
隣の兵士が応えた。
メアリも、周りの兵士も、通路沿いの観葉植物の鉢や、ベンチなどの物影に身を潜めたままタイマーだけを気にしている。
”山田様。ボンベを確保次第、忌諱剤とスモーク焚きながら突っ込みます。ワームとかスパイダー系の憑りつき爆弾だけ注意して下さい。予測される兵器の仕様は送っておきます”
”了解、同じの来たら対処する”
タイマーは二分を切っている。
手ぶらで嫌だな。
と思ったら、信号弾の射出機構っぽいのを渡された。
”ポリマー射出器です。四発。弾は球である程度綺麗に跳ねます、破裂は電磁波起動かレーザー起動で任意。解除は今送ったコードのみ。命中時五十センチの範囲で発泡して吸着拘束。衝撃は緩和しますが、防弾性能は弱いので当てにしないで下さい”
簡易スペックが表示される。
有効射程十メートル、ほんと、最期の手段だな。ガンリンクさせておこう。当たる気がしない。
”ファージ環境下なら、俺が起爆の無線操作してるやつにDOSアタックする手もあるが?”
”人質の脳を経由してる筈です。意味無いでしょう”
”近くで起爆されたら射線がブレるだろ。俺なら無力化して元も叩ける”
”鷲宮の崇拝者を舐めすぎです。それに、アクセス出来るリソースも無い”
あの変な頭、舞原より凄いのか?
”ゴミデータなら山ほど持ってる”
狼の巣の中の子豚状態の今の俺が一秒でも寿命を延ばす為に、ファージネットで干渉したらどうなるか、ちゃんと敵味方に知らしめておきたい。
遮蔽物越しに機動装甲がニードルガン構えてるの分かったら、基本は三十六計。裸で顔出して撃ち合いするアホは都市圏でも居ない、いるのはゲームの中くらいだ。
俺らの兵装を視認した奴らは、残りの人質を盾に完全に交渉の姿勢だ。
一人頭を吹き飛ばしたが、全部殺したら躊躇する必要が無くなる。
この通路の奥の区画、一階降りた正面が舞原たちが立て籠もってるシェルターになるのだが、その前に残りの人質が五十人程拘束されて集められている。
シェルター前までの空間はファージコントロールされてて、今スフィアが入り込む余地が無いので、範囲外からの多角集音でぼんやりとしか把握できていない。
ワームを持ってこなかったのがつくづく痛いな。
”阻害スモークと一緒にスフィア投げ込んで良いか?”
”助かります。ナビルートと射線には被らない位置でお願いします”
今までずっと行き当たりばったりな動きだったが、初めて動線表示がナビゲートされた。俺に見せなかっただけか?
失敗は許されない局面って事か。
正面のT字路から階段を降り、シェルターの扉前までの全員の導線がしっかり作られている。一気に終わらせるつもりだ。
並べられた人質を抜けて隠れてる奴らを制圧して、階段前を確保しても、その下はどう攻略するのだろう。
”可能なボンベは全て確保。通路付近の爆発物は無力化終了”
別動組からの連絡。
”了解。予定行動開始”
カメラの反射もライトの光も出さず、駆動音を全くさせず、全員が電磁波と音波の阻害を起動してぬるりと前に詰め始め、無音で飛んだスモーク弾が床に落ちて転がる音だけが辺りに響いた。
ノーヒントで俺がこの制圧され方したら、ファージ環境下でも成す術も無いな。都市圏の、それこそ二ノ宮とか貝塚のアシストスーツ部隊でもここまで拘らないだろう。
対策を考えておこう。
奴らからの銃撃は無く、バラバラと何かが飛んできたが、潤沢な電力を使って強制介入したファージ誘導で丁寧に捕獲して落としている。
忌諱剤はまだ撒かれておらず、小手先の電子戦が刹那だけ行われた。
奴らのファージ誘導は瞬時に無力化。異形の映像も霧と消える。
あ。床に積もったセラミック片は頂いておこう。
兵士全員が一瞬、人工鱗粉をポシェットに吸い込む俺を見たが、誰も動きを止めず、何も言わなかった。
流石にここでまできて裏切るとは思わないだろ。安心しろ、貧乏性なだけだ。
さっき向こうから飛んできたのは、スパイダー型の指向性爆薬だ。
ワイヤーで出来た脚を絡めとられ、床に転がって藻掻いている。キモいな。
あれで全部って事ないよな?十メートル以内に近寄られたら全部弾当てても四発分までしか無力化出来ない。マジ勘弁。
モゾモゾ動くザトウムシっぽいロボットの数は、スフィア検知で百四十三個。多いな!全部拘束できたか?!急いでスフィアから強制アクセスして電子的に無力化する、事後確認だがメアリから了承された。良かった。
先頭の兵士は壁に足を刺してから天井に片手を刺し、器用にその地帯の中央付近の天井に貼り付くと、ターザンロープの役割を果たして、その向こうに残りの兵士を送り込んでいる。
通路を進んだ兵士たちのスフィアに奴らを検知!やっとか!
先頭の奴は忌諱剤と催涙ガスを身体から吹きながら突貫している。
結構撃たれているが、音が軽機関銃だから問題無いだろう。
スパイダーの水たまり状態な場所には速乾性シリコンポリマーが撒かれている。想定済みか。
”アクシデント!”
先頭の奴が叫び、爆音と金属音を伴い通路から吹き飛ばされて戻ってきた。
跳弾が雨あられと通路に吹き荒れ、結構遠くにいた人質たちにも被害が出ている。
「起爆は防いだ!伏せていろ!」
メアリが叫ぶ。
吹き飛ばされた兵士は動かない。気を失っている。
装甲が銃弾を弾いているが、アクチュエータがぶっ壊れたらしく、被弾軽始が出来ていない。バカ正直に正面から弾いて装甲があっという間に熱で溶けて破損していっている。あれでは持たない。
誰も動かないのか?
”何か対策してるのか?何をしている?”
”考え中です。ミニガン、マイクロガンです、たぶん二十二口径”
クソが。
”あ!ちょっと!”
まだ固まらないポリマーの池を俺も跳ぶ。
上に刺さってる奴に空中で手を差し伸べると、一瞬だけ迷ってからサポートしてくれた。
そのまま振り子の要領で向こう岸に跳び、通せんぼする兵士たちをウェービングですり抜けT字通路に躍り出た。
銃弾の速度計算は既にスフィアからの情報で済んでいる。秒間九十七発、一発当たりに発生するエネルギーは二千ジュールをちょい切る。連射で空気抵抗にはバラつきが出るが、上手く当たればこの機動装甲なら銃口の直前で構えてても余裕で受けきれる威力だ。
スフィア走査がついてれば、可能な筈。たぶん。
ベコベコの装甲が吹き飛ぶ寸前に、倒れた兵士の前に出るのが間に合った。
前に突き出した左手の装甲で、ガトリングの銃弾を丁寧に弾いていく。
ファージ誘導でセラミックの粉末を纏わせた左腕は、火花ではなく最早花火状態で、気化した鉛であっという間にもうもうと煙り始め、既に前は視認できない。スフィアのデータが頼りだ。
重いな。装甲越しでも、鉄の槍でずっとどつきまわされてる気分だ。腰を落とし、肩に力を入れ構え直す。ずしりと床に足が沈む。
二十二口径なら、こっちに来てから嫌ほど扱っている豆鉄砲より軽い。
たぶん、口径がもう一つ上だったら無理だった。
この可変装甲は五十口径ですら添えた手で簡単に弾いた。
豆鉄砲以下の弾なら位置調整が間に合えばどうとでもなる。
視認と筋肉反射じゃ到底間に合わないから目はスフィアの走査に、可動は装甲の人工筋肉に任せている。逆関節になってボキッといかないよう、斜に構えて更にしゃがみ、肩の位置を微調整。手甲はグチャグチャに跳ねまわりながらも危なげなく弾いていく。
展開したスフィアたちは弾道計算に全振りし、銃口に集中する。
跳弾させてこないバカで助かった。
弾も柔らかく、徹甲ではない。弾の破損や跳弾による人体への被害拡大を想定して選ばれている。機動装甲も熱量で押し切れると思ったのだろうか。
発想は間違っていない。でも俺には効かない。
表面で溶けた鉛が拳に張り付き、銃撃は粘りを持って押さえ込んでくる。
廃熱が間に合わず、摩擦熱が手の甲にガリガリ浸透してくる。
熱っいな!
”早く回収しろ。あと、スモーク向こうに撃ち込め”
ぼーっと俺を見ていたあほんだらたちが慌てて動き出す。
引きずられる負傷者を横目に、バイタルの無事だけ確認、マイクロガンに向けて撃ち込まれたスモークと一緒に、胸の前に右手で構えたポリマー射出器を構えた。
これは撃ってみないとどう飛ぶか分からない。
壁に向けて一発、正面の銃口に向けて一発。スプリングの衝撃が短く肉を震わせる。
距離は二十二メートル弱。
どうだ?
緩く放物線を描く弾速がクッソ遅く感じた。
スモークやら俺が弾いた弾の煙やらで向こうからの視認は難しい筈。今までのこっちへの走査の杜撰さからみて、大丈夫だろう。気付かれない事を祈る。
マイクロガンの弾道計算はもう最適化されてるな。こっちは余裕があるからスフィアも一つ前に出そう。
正面に撃ったポリマー弾はラッキーヒットに砕け散った。残念。
壁に反射させた弾は、射撃手に当たったのでこちらは展開。腕に張り付き一瞬で発泡して膨らむポリマーにびっくりして、叫び声を上げながらのけ反っている。
銃撃は止んだ。
くっそ、欲を言えば銃の駆動部に当てたかったな。
残り二発を撃ちながら、スモークに紛れて前進を開始する。
今度はヒット。
マイクロガンの無力化だけ確認して走る。
銃撃が止み、しんと静まり煙る通路に、床の消音が間に合わず機動装甲の足が床を削る音がリズム良く響いた。
飛び込んでぶち破った簡易バリケードの向こうは空薬莢だらけの地獄という事は無く、弾薬箱と即席の空薬莢箱がしっかりあった。
ここだけは褒めてやろう。
弾薬箱はまだ七割残っていた。
撃ち終わるまで粘られたらタイマーに間に合わなかったな。
銃を持っていた奴には、伏せていても問答無用でDOSアタック。ビチビチと藻掻き数秒で痙攣、沈黙した。
煙に紛れてそのまま奥へ急ぐ。
後ろからメアリやその他の兵士が走ってくるのがスフィアのレーダーで可視化されている。
階段にスフィアを転がすと、伏せている人質以外居ない。
居ない?
居る!
天井に張り付いていたのが四人。内一人がスフィアを撃ち抜いた。
畜生、俺のスフィアちゃん!
でも。視たぞ。
”先行し過ぎです!”
後ろから来ていたメアリがプリプリしながら俺の肩をグイッと押さえ壁に押し付ける、間髪入れずフラッシュグレネードと忌諱剤を階下のシェルター前に投げ込む。
さっきの耳の事もありオートは信頼してなかったので、発光する前に手動で視覚をバイザーごと完全遮断し再生成に変換、装甲内に音響キャンセラーを起動。
メアリたちはいつの間にかニードルガンに着剣している。
閃光と爆音、悲鳴が辺りを満たし。
銃撃戦は起きなかった。
俺が階段を降り切ったときにはもう、天井に張り付いていた四人は一発も反撃を赦されず、床に串刺しになって即死してた。
「紛れている可能性を考慮し、動いたり発言した場合は死んで頂きます」
メアリが残りの忌諱剤を撒きながら合成音声と文字チャットで周囲に多重波通知する。
誰も動かず、何も言わなかった。
すすり泣きが少し聞こえる。
警戒が完了し、人質たちの爆発物の確認が素早く行われた後、シェルタードアがゆっくり開いていく。
危なかったな、専用の重機が持ち込まれてて、扉自体結構破壊されていた。
顎をしゃくったメアリと一緒に俺も入る。
中の図面は貰っていなかったが、結構広かった。百人近く立て籠もっていた。
怪我人が集められた一角に、肩に団子になるまで止血帯を巻かれた舞原が、隊長と熊手に付き添われてよこたわっていた。
涙でぐちゃぐちゃの顔で、全身を突っ張り過呼吸を繰り返している。
容体のデータを受け取ったメアリが、痛み止めと輸血の指示をする。
「フェンタニル、コンマ五、血球製剤を」
「ひやじゃ。輸血はいやじゃ」
全身汗だくで、無事な方の手を伸ばし、しゃがんだメアリの脚装甲を掴む。
その表情は鬼気迫る、どれだけ輸血が嫌なんだ。
「我慢してください。脳が痛みます。もう時間ありませんよ」
タイマーは舞原のリミットだったのか。
通信手段が気になる。
針を持った衛生兵は舞原とメアリに挟まれて戸惑っている。
「酸素入りの血漿分画製剤だけでも打っておけよ。どうせ自分の血なんだろ?」
「はひゃっ?!何でここにおる!!」
今更俺に気付いて飛び起きてる。痛いんじゃないのかよ。
「起きるな。あ」
起きた衝撃で頭の低血圧が限界だったのか。白目をむいて気を失ってしまった。
「公主は潔癖症なのです。目視確認した血液しか触れません」
確かに、人の生き血は病気の塊だ。少し知識が有れば、他人の血かどうか分からないモノなんか絶対かざりたくないが、捕食者としてそれはどうなのよ。
「帰りましょう」
帰れるのか?
俺から感じ取った雰囲気に、メアリは苦笑いする。
「帰りましょう」
立ち上がったメアリは、もう一度そう言い、今度は俺の肩に優しく手を置いた。
互いに装甲越しだが、何故かその手の平を柔らかく感じた。
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