灯り
灯りのない灯台
夜の浜辺にそっと波は打ち付けて
遠くで祈りの鐘が鳴る
静かに消えていく夜に祈りを
チカチカと点滅するように回る夜標が
永遠のように
この夜の微かなひかり
照らしたまえ、我らの行く先を
あなたがその道を行くための唯一となる
星でも月でもないあなたに
願い、祈る
波の音が響く海辺にあなたは一人
夜を折る
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