第2話 漁のある日

(1)漁師さんのバイト

夜明け前に出港


漁場に到着後、漁を開始


 漁場を選ぶのは 「ちょうさん」の腕と経験と勘と運まかせだ。


 僕は下働きだから、言われるままに網を引く

 モノを運ぶ


 帰港途中にみんなが食べる朝食の準備をする


港に着いたら、魚の選別や 出荷準備や セリ市場への運搬をする。


(2)セリ市場のバイト

セリの間は 休憩時間なんだけど、体力がゆるせば、邪魔にならないように脇によってセリの様子を見学している。


僕の仕事は セリが終わった後の市場の清掃


(3)どっかの飲食店で店員を務めたり、調理場を手伝う

   実は この時間がぼくにとっての調理人としての修業の場だったりする。


   組合を通さない仕事だから、職歴証明には記載できないが

   逆に言えば 働いた分のお給金はそのまま僕の懐に入ってくる。


   お給金の額を 店主と僕との面談であらかじめ決めてから雇用関係に入るので

   10年もこういう仕事をしていれば、信用も腕も上がって、

   生活するのに困らないくらいの収入を得ることができた。


   でも 組合への登録料を節約する店というのは、長続きしない店が多いから

   雇用契約も1か月更新制だし、何年勤めても給金は上がらないから

   転職回数もかなりの数になった。

    しょせん バイトはバイトなんだ。

  

(4)17時~21時 板さん修行 という名のただ働き


「板さん組合」登録店で働き、「すし職人見習い」と登録できる職歴を作るための時間。


 僕には、「すし職人見習い」をさせていただくための「授業料」を店に支払うだけの資金がないから、ただ 組合に正式な職歴記録を残すためだけに、ただ働きの雑用係をやっている。


 僕にとっての板さん修行の唯一の利点は、一流の店の料理の味見をさせてもらえること


 もちろんタダではないけど、一口分の材料費はしっかりと とられるけど

 でも一口でも味わえることは、大変勉強になる。


それに 10年もこの業界でいろいろバイトをしていれば、それなりに顔みしりも増え、みんな、僕が「板さん」になりたくて頑張っていることを知っている.


中には 僕の修行先まで 客として食事に来て、自分が注文した料理の一口分をタダで味見させてくれる人もいた。ありがたい。

   


・・・・

参考

 漁師の1日

 https://careergarden.jp/ryoushi/ichinichi/

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