127 魔力がいらない強力な武器も作ってる
「で、今の魔力は?」
驚くのに疲れたのか、テレストがそう促すので、シヴァはステータスボードを表示させてみた。
分身たちのおかげで、昨日より魔力量は上がってるだろうし、どこまで回復しているのか正確な数値も見たかったので。
アカネには見せてもいいが、テレストに見せるつもりはないので、自分だけが見えるいつもの仕様だ。
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名前:シヴァ(
年齢:24歳
状態:魔力回復中、分身一人
職業:冒険者(SSランク / Cランク)、
ダンジョンマスター(キエン、アリョーシャ、パラゴ、トモス、フォボス、ミマス、クラヴィス、エレナーダ、ガンザル、サルタナ、ルタルデ、ブエルタ、レーゲン、オクリール、ラングザ、インセ、フレール、イリューガル、ティサーフ)
『こおりやさん』店長(アルのみ)
Level:240
HP:38000/38000
MP:229000/580000
攻撃力:SS
防御力:SS
魔法防御力:SS
素早さ:SS
器用さ:SS
知力:SS
幸運:A
スキル:多言語理解、物理・魔法・状態異常全耐性、魔力自動回復、浮遊魔力利用、剣術、錬金術、鑑定、体術、魔力操作、念話、速読術、並列思考、投擲術、行列優遇(シヴァのみ)、気配察知、ナイフ投擲術、アイテム創造、テイム
魔法:生活魔法、空間魔法(収納、転移、次元斬)、属性魔法(火・水・風・土・雷・氷)、身体強化、結界魔法、付与魔法、探知魔法、重力魔法、回復魔法、飛行魔法、影魔法(影転移、影拘束、影収納、影分身、影斬撃)、ボイスチェンジャー、変幻自在、隠蔽魔法、チェンジ、スリープ、パラライズ、
称号:転移者、時には虐殺もする快適生活の追求者、ロンリーバイカー、知的探究者、ディメンションハウスの所有者、フェンリルの友、フェニックスの友、界渡りの有資格者、常闇の光明EX
ソロ攻略(アリョーシャ2、パラゴ3、キエン、トモス、フォボス、ミマス5、パーチェ、クラヴィス、エレナーダ、ガンザル、サルタナ、ルタルデ、ブエルタ、レーゲン、オクリール、ラングザ、インセ、フレール、イリューガル、ティサーフ)
ダンジョンマスター(アリョーシャ、パラゴ、キエン、トモス、フォボス、ミマス、クラヴィス、エレナーダ、ガンザル、サルタナ、ルタルデ、ブエルタ、レーゲン、オクリール、ラングザ、インセ、フレール、イリューガル、ティサーフ)
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魔力が4万も増えている。やはり、ハードな使い方をしたからだろう。
そして、いつの間にか【幸運:A】になっていた。ずっと変わらないのでBから上がらないかと思っていたのに、上がるものだったらしい。
「58万。まだ回復中で半分以下だけどな」
「……十分でしょうよ」
「足りねぇ。たとえば、今、この街にドラゴンたちが群れで攻めて来た場合、街を囲む結界は張れねぇから、被害が出ることになる。討伐は問題ないにしても」
「普通は討伐の方が問題になるけどね。シヴァ自体が普通じゃないから、魔力がいらない強力な武器も作ってるだろうし」
ご名答だ。
「備えは必要だろ」
「必要だね!」
「……ツッコミ入れるのも疲れるんだけど、何の媒体もなしに一瞬で街を包む結界が張れるってかなりすごいことよ?」
「だろうな。普段から備えておいて欲しいけど、技術が廃れてるようだし」
どうしようもない。
いくら、大量に魔力を持っていて使える力が多くても、シヴァ一人でやれることはたかが知れている。
今回の災害も、仲間たちがいたからこそ、ここまで復興出来ているワケだ。
シヴァは炊き込みご飯のお替りもして、夕食を食べ終えた。
当然、丼飯で、だ。
食後にはアカネが緑茶を淹れてくれる。
「そういえば、シヴァ殿、立ち居振る舞いがキレイで美形で、服装や装備自体が高そうだから、どこぞの王族かもって言われてるわよ。そうなの?」
「まさか。王制じゃない国の平民だ。皇族はいたけど、あくまで象徴であって権力はなし。2500年ずーっと続いてる世界でも珍しい血脈を尊重して、国の祭祀を取り仕切り、国の顔として外交もしていた。まぁ、神話の時代はあやふやだし、途中で絶たれてる可能性もあるけど、一応1500年ぐらいはちゃんとした記録があるそうだし」
「人気だったよね。天皇一家。美人ばっかりと結婚してるから、やっぱり美人が生まれて。祭祀って言っても形だけね。国家と国民の安寧を祈る。他に、国内の色んな施設を訪問して労ったり、少しやってみたりと気さくで。
…ああ、あっちの世界だとテレビと言って、動画付きの情報伝達手段があったワケ。だから、天皇と皇后の顔と名前ぐらいはみんな知ってて、どんな公務をされてるのかも特集番組があるぐらいなの。…まぁ、テレストさんにはよく分からないだろうけど」
「文明が進んでる国っていうのは分かったわ。でも、じゃ、本当に平民だったってこと?」
「そう。立ち居振る舞いは親のシツケの成果。他の仲間はおれの兄弟従兄弟親戚だと思われてる?」
「ええ。顔は見せてなくても似過ぎだもの。アル殿もよく見れば仕草がやっぱり一緒だわって所があるんだけど、みんなはそこまではよく見てないようね。顔と体格が違うのはやっぱり大きくて印象も違うし」
「じゃ、不審に思われねぇうちにアルも解除するか。時々程度なら気にしねぇだろうし」
念話通話でこちらに影転移で来てもらい、シヴァ本体と一緒に影の中に入り、情報共有してから解除し、アルの装備を回収した。
そして、再び席に戻ると、テレストが騎士に呼ばれて立ち去った後だった。
「何だかんだ言いつつ、テレストもよく働いてるよな」
「性分なんでしょ。わたしたちもだけど。…さて、シヴァ。今日はどこで寝る?ドームハウス出す?わたしのマジックテントだとイディオスとカーマインまで入らないけど。天井はさほど高くないし」
「あーそういやそうだっけ。じゃ、ロフトのあるドームハウスだな。…って、カーマインは帰るんじゃねぇの?」
「どうだろう?」
シヴァが連絡を取ってみたら、やはり、帰るとのことだったので、ティサーフダンジョンまで転移で送ってやった。
イディオスは子供たちが毛皮によりかかって寝てしまい、動くに動けなくなっていたので救出してやった。優しい神獣様なのである。
作った温泉の公衆浴場は大盛況なので、シヴァとイディオスはドームハウスで、アカネはマジックテントのバスルームで風呂に入った。風呂の後、アカネはマジックテントを収納し、ドームハウスに移動する。アカネは出入り自由だ。
イディオスはロフトのベッドで、シヴァとアカネは寝室のベッドで寝た。
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