第14話 溶け始めた

「よし、お前ら帰るぞー」


ドアを開けると、まさ達は寝転がっていた。

と言うより、溶け始めていた。


「大丈夫かー!?どうしたー!?何があったー!?」


りょーはまさの体を起こした。


「りょーが…いないと…このメンバーは引っ張ってくれる…人が居なく…なる…だから…みんな…だらけて…」


バタッ


「まさーーーーーーーーーーーーーーーー」



「ゆきんこ大丈夫かー!?」


りょーはゆきんこの体を起こした。


「僕が完全に溶けたら…僕の好きなカレーと一緒に混ぜて…食べて…」


バタッ


「ゆきんこーーーーーーーーーーーーーー」



「だん大丈夫かー!?」


りょーはだんの体を起こした。


「りょーがいないと…面白くないぜ…」


バタッ


「だんー」


えっ。

なんで僕の時だけ叫びが雑なの。

もっとみんなの時は長かった筈だよ。

なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。


「なんでーーーーーーーーーーーーーー。」


「おーやるなー」


りょーはそういうとグッとポーズをした。


「そういうのいいから。」


「「「…」」」


「帰るか」


まさはそう言うと帰る準備をし始めた。


「そうだね、」


ゆきんこはそう言うと部室の鍵を取った。


「みんな…酷い…。」

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