第10話 無意識反応
君の匂いがした
振り返ることにためらないなんかない
無意識って言葉を知ってるかい
きっとそれなんだよ
それなんだよ
「最後決まったねー」
「初めて綺麗に決まった気がする」
「これも練習の成果だよ、」
「そうだね。」
「あと10分で交代の時間だから、「4月の夜に」最後やって終わろっかー」
「「「そうしよう」」」
「わん、つー、すりー、ふぉー」
演奏が終わった。
みんなで片付けを始める。
「この曲の安定感は半端ないねー」
「毎回演奏してるからね」
「そうそう、」
「この曲ならみんな失敗なく出来そうだよね。」
ガチャ
「おー行春だー」
「次は俺らの番だから、呼ばれる前に来たんだよ」
「そっかー」
「「無意識反応」って曲すごい良かったぞ」
「当たり前だろー妹に叩き込まれた曲だからなー」
「そっか」
りょーは機材を持ち上げた。
「じゃあな行春ー」
「おう、じゃあな」
ガチャ
「相変わらずDロックは俺の想像の斜め上を行くな」
行春は微かに笑いながらマイクのセッティングを始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます