第9話 スカートを履いて

「じゃあまたなー」


りょー達はだんに挨拶をして今日は解散した。



今日は涼しい風が優しく吹いている絶好のバンド日和だ。


「よし、とりあえずこれを着て練習始めるぞー」


りょーがそう言って取り出したのはミニスカートだった。

中学3年生の妹のを借りてきたらしい。

りょーの妹はブラコンで、家にいる時は腕を組まれるそうだ。


「「「はーい」」」


全員がミニスカに着替え終わった。


「なんかスースーして気持ち悪いな」


まさがそう言いながらスカートを触る。


ゆきんこが「部室に鏡があって良かった、」と言いながら鏡で髪型を整える。


一方だんは「僕だけレース付きのスカート…何でだあ。」


「そっちの方が面白いだろー」


「確かにな」


「可愛いよだん、」


「あーもう嫌だ。」



ジャーン


「今から女子言葉で話すぞー」


「「「はーい」」」


ボンボボボボボボン


ゆきんこのベースの音が響き渡る。


「ベースは大丈夫だよ、」


「私も大丈夫」


「こっちも準備おっけい。」


「よし、じゃあ始めよー」


「「「おー」」」

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