第7話 耳をすましたら

「だんの部屋前と変わってないなー」


部屋に入ってまずはりょーが一言発した。


「確かにそうだな」


まさが辺りを見回しながらそう言った。


「でもポスターは変わったね、南波なんば明日歌あすかちゃんに変わってる、」


ゆきんこはポスターを指さしながらそう言った。


「そうだなー」


りょー達は床に座った。


「アハハハハ!」


女子の笑う声が聞こえてきた。


「お姉ちゃん達だ。」


「どんな話してるんだろー」


「面白い話であることは確かだな」


「そうだなー」


りょー達はコソコソ動きと耳を壁につけた。


「あいみんの彼氏のバカ話面白すぎでしょ!」


「それな!あいみん面白い話持ちすぎ!」


「さっちーも何か面白い話持ってない?」


「あるよ!弟の話なんだけどね!」


だんはそれを聞いた瞬間横を向いた。

全員と目が合ったのだ。


「僕の話だって。聞かなくていいよね。」


「聞きたいなー」


「俺も聞きたい」


「僕も、」


3人のキラキラした目がだんの心を揺さぶった。


「しょうがないな。いいよ。」


3人はガッツポーズをしてまた壁に耳をつけた。

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