第4話 曲合わせ

ジャーン


「ギターの音が今日も気持ちいなー」


りょーはギターの弦を揺らしながらそう言った。


「今日も練習始めるか」


まさはそう言いながらドラムのスネアをセットし始めた。


「今日もあの曲から合わせよっか、」


ゆきんこはそう言いながらベースを手に取った。


「そうだね。いつも通りそれがいい。」


だんはそう言いながらギターのチューニングを終えた。


りょーがマイクをセットする。


「あー聞こえますかー」


マイクの音量を確かめる。


「「「聞こえまーす」」」


「よしやるかー」


「ちょっと待て」


まさが言った。


「ガールズバンドをやるって決めたからには、今日の練習からガールズにしよう、女子の服はないが声と口調を変えることは出来る」


「「「なるほど」」」


「じゃあ試しにやってみよー」


「「「おー」」」



「じゃあ「4月の夜に」からー」


「「「うん」」」


「わん、つー、すりー、ふぉー」



演奏が終わった。


「いい歌声だった」


まさはりょーの頭をくしゃくしゃと撫でた。


「裏声で歌うっていうのが個性って感じで凄く良かったよ。」


だんはグッとポーズをした。


「うんうん、みんなもガールズバンド感があったよね、腰振ってる時とかいいと思った、」


ゆきんこはそういうと腰を振る素振りを見せた。

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