第3話 ガールズバンドになるにあたって

「ガールズバンドになるにあたって俺達は何をしなければならないのか」


まさは考える素振りを見せた。

実際はボッーとしているだけなのだが。


「はい、」


ゆきんこが手を挙げた。


「1番はやはり女装と言葉遣いを気にしなければならないと思います、」


みんなは口を揃えて「確かに」と言った。


カキカキ


「他にはあるか」


「はい。」


だんが手を挙げた。


「女子の観察。」


みんなは口を揃えて「確かに」と言った。


カキカキ


「他にはあるか」


「はーい」


りょーが手を挙げた。


「ボーカルの俺が女の子っぽい声にならないといけないぞー」


みんなは口を揃えて「確かに」と言った。


カキカキ


「他は」


「「「…」」」


「じゃあこれで進めておくか」


「「「おー」」」


トントントン


「はーい」


ガラガラガラ


「練習終わりました。次使ってください。」


この子は2年生の谷崎たにさき萌乃もえの

薔薇ばらバラという男女混合バンドに属している。


「よし空いたかー行くぞー」


りょーは片手をグーにして高く上げた。


「では失礼します。」


「おうありがとなー」

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