【ダイジェスト版】 フィルムの街 丈二編

【フィルムの街 丈二編 ダイジェスト版】 9話~17話


丈二とサニーは、女神オプスによりロームス王国の南方フィルムの街近郊に送り届けられ、新しい世界の地を踏みます。


近くに流れる川の水の美しさに感動しながら、彼は女神たちから説明のあったことを整理することにします。


「マナの世界について、地球に戻れないこと、女神からの権能、所持品、この国のこと、今いる場所のこと、成長の概念、サニーのこと」

丈二は、文字に起こしてまとめていきます。


彼の長期的な目的は、地球に帰ることにあるのですが、短期的な目的が今現在ではぼやけています。なので、サニーにまとめた事項について質問をし、まず自分が何をすべきか考えることにします。


 ◇


まずは、この世界の成長の概念、いわゆるレベルについて聞きます。

                    【成長の概念→9話】

この世界はマナを根源としています。

様々な経験を積むことで、マナが体内に蓄積します。そのマナがオーバーフローするときに人は成長するようです。

その成長が地球でのゲームでよくあるレベルの概念と似ているので、丈二達迷い人にはレベルと表現され認識されるそうです。


迷い人とは、こちらの世界で異世界人を示す言葉で、神格世界ではゲストと呼ばれているようです。


また、同様にゲームでいうステータスと同じような概念があり、能力値と呼ばれています。能力値は先天的に基本能力値があり、職業を得ると補正され、レベルアップで職業別に特化した能力値の上昇が見込めるそうです。 【能力値の概念→9話】



成長について、何となく理解した彼は、能力値を確認しようと思いますが、実はそれを知る機会が「箱庭で女神ケレースから」教えられるべきことなのですが、「面白いから」との理由で教えてもらっていないことがわかります。


そのことに丈二は戸惑いますが、能力値は街の神殿に行けば分かるとのこと。「最適な職業」を知るために寄る必要のある神殿でもあるた、短期的な目的を神殿に行き職業を得るために街を目指すことにします。


 ◇


街に入るためのお金が必要なようで、それを稼ぐために、女神オプスから得た権能固有スキル「万科辞典」を使ってみてはとサニーから提案をされ、丈二はスキルを使ってみます。【万科辞典の能力→10話】



スマートフォンにマナを流すと、彼はそれと同機してしまいます。

それに伴い、眼前に辞典で得たデータが示されるようになりました。また、脳内で情報を検索できることがわかり、実証してみることにします。


辞典の力で、薬草類や鉱石を手に入れることが出来た丈二は、それらの流通価格が必要な額を満たしていることを確認し、サニーに乗り街へ向かいます。


着いた街はフィルムの街。

門前の検閲に合わせて、先程採取した素材を買い取って貰い、丈二はフィルムの街に無事入ることが出来ました。


 ◇


街に入り屋台をサニーと食べ歩きをしながら、彼は短期的な目的地である神殿に到着します。神殿で「ご神託」を貰いますが、迷い人であるたに宿を取り人目のない場所でそれを確認することに決め、神官の女の子に事前に聞いていた宿屋の場所を尋ねると、神官はその宿屋の娘でした。


彼女から宿への道を教えてもらい、宿の部屋でご神託を読みました。

ご神託には、以下のことが書かれていました。【ご神託→14話】



・基礎能力値

・適正職業「勇者のたまご」「魔王のたまご」「スカウトレンジャー」

・女神オプスからの謝罪(女神ケレースについて)

・お詫び:5つだけ入るマジックバックと黒銀石


基本能力値は、器用さと賢さが非常に高いようで、その他についても、力強さ以外比較的高くバランスが良いそうです。


適正職業を固有スキル「万科辞典」で調べてみると、「勇者と魔王のたまご」の職業は、各々になる可能性がという中途半端な職業であることが分かり、堕女神ケレースの悪戯の予感がぷんぷんします。


一方、「スカウトレンジャー」は、ハンターの上位職で、探索に役立つ技術、指揮系統、ある程度の生産と、集団でも個人でも活躍できる職業のようで、彼はこの職業一択だなと思います。【各職業の説明→14話】


また、ご神託で女神オプスからのお詫びにあった黒銀石ですが、オプスからの伝言では、宿屋と併設されている鍛冶屋で売ることが推奨されていたため、鍛冶屋「コールマンズマテリアルスミス」に行くことにします。


 ◇


「コールマンズマテリアルスミス」の鍛冶師コールマンに、黒銀石を買い取って貰い、そのお金で丈二の装備を整えます。

彼が選択した武器は、地球で祖父から護身用に教わっていた「棍」。


棍と軽装の防具を手に入れた丈二は、職業を得るために冒険者組合に行きます。

冒険者組合では、多くの冒険者が依頼を求めカウンターに並んでおり活気がありました。


丈二は、ここで受付嬢リリアと出会います。

彼女の案内を受け、丈二はしぶしぶと堕女神の悪戯が書かれているご神託を見せ職業を得る手続きをすすめます。


無事に、スカウトレンジャーの職を得た丈二。

能力値も上がりご満悦な中、リリアから冒険者について説明を受けます。

この世界の冒険者は「ギルド」を作り、そのギルドが組合の評価を受けるのが主流となっているようです。

ギルドへ入るかどうかは今後考えることにして、リリアから嘆願のあった彼女を担当受付嬢として指名することを了承します。

             【冒険者の説明→16話】【ギルドの説明→17話】



一連のやり取りで、リリアは丈二から受けた恐怖と優しさのギャップに心がドキンとしてしまい、彼の担当受付嬢になれたことに舞い上がりますが、早速の冒険依頼を彼から頼まれると、一流受付嬢の手腕を発揮し、丈二に合った依頼と、その過程で達成できるであろう依頼を合わせて斡旋し丈二の評価を高めます。


 ◇


出来る組合の受付嬢と出会い良い依頼を受けた丈二は、一度宿に戻ります。


そこで、丈二の固有スキル「万科辞典」のもうひとつの能力である地球の情報を得るために、一度限りの協力要請にチャレンジすることに決めます。


協力を依頼するのは、幼馴染の親友、山羊人こと「八木陣」

彼は驚きながらも、丈二の置かれている異常性に気が付き、ふたつ返事で協力者になることを了解します。

そして、彼のパソコンに現れた権能アプリの使い方を調べるため、一度電話をきりました。【八木との契約→17話】


この能力は、元の世界の情報をこの世界で活用して生存率を上げる目的で要望したものでしたが、丈二にとっては、幼馴染の親友と話せたことが何よりも心強く、こちらの世界で強く生きて行くことを、このとき心に誓うのでした。



 ※ ※ ※


ここまで、ダイジェスト版をお読み頂きましてありがとうございます。


17話のお話を3話に圧縮してまとめたダイジェストなので、本編よりかなり簡素化している内容となっています。

この後のお話を読んで頂く上で内容が分かるようまとめておりますが、必要に応じて本編を確認して頂ければ幸いです。


【続き→ 銅鉱山 丈二編 18話へお進みください】 

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