登場人物&メカニック&魔獣紹介
【登場人物】
リギット・ブラウ:
ノートリア天領の貴族のひとりでナッシュのパトロン。
遺跡調査に乗り気というわけでもなく、代々の管理を受け継いでいただけであったために調査についてはナッシュにある程度を任せていた。
アマナイ:
アキハバラオー最強レアロボ武器商店ジアード支部の店長で異邦人と呼ばれる、異世界転移をしてこの世界に飛ばされた人物のひとり。同じ異邦人であるコーシローにとってはアキレア店の先輩に当たり、文化系姉御肌で面倒見の良い人物。エンジニア系女子。
アラン:
ランクCクランラムダッシュのクランリーダー。このランクのハンターだと貴族との取引をすることもあり、ある程度の社交性を持っていることが多い。アランもそうした常識人の類のハンターである。
オルベイン・トールズ・ジアード:
軍の指揮もとっているジアード天領の領主。それなりに優秀な領主で、大天領などのメインの輸送航路上にない田舎天領であるジアード天領を手堅く治めていた。
本人がアーマーダイバー好きで特攻癖があるのが玉に瑕。そのため、機体もイロンデルタイプベースの高出力型であるにもかかわらず、配下の進言で重装甲を着せられ、安易に飛び出さないようにされていた。
でも後に加速ブースター内蔵型脚部を追加していたり、やっぱり突貫したくて堪らないお人。
ジグマール:
ジアード天領軍第一騎士団団長。優秀な騎士であり、彼が率いれば騎士団でランクB飛獣の討伐もこなせるし、近隣で確認できるランクA飛獣なら今回の戦力でも倒せていた可能性は高い。けれどもシールド持ち、遠距離攻撃持ちのガルダスティングレー相手では相性以前に経験が足りなかった。
騎士団を集結させて飽和攻撃を行えばガルダスティングレーでも倒せていたと思われるが、本計画の黒幕はそれを見越して大量の飛獣を島に放ち、戦力を分散させていた。
ドクトル・タナカ・ピカジロウ:
異世界転移者と思われるが詳細は不明。当人はピカジロウを名乗っているが、本名は田中光史郎。ご両親はこうしろうと名付けたつもりだが、ピカジロウはピカジロウ呼びを好んで使っている。ミトラと呼ばれる帽子のような形状の白蜘蛛が頭部に乗っており、その素性や所属組織、目的等の詳細の一切が不明。
【メカニック】
ガヴォーク:
ヘヴラト聖天領産のイロンデルタイプベースの高出力型アーマーダイバー。フライフェザーを二対装備してオリジンダイバーに迫る高機動タイプとなる予定であったが、軍の足並みを揃えるためという名目で、通常のイロンデルタイプと同等程度の機動力になるまで装甲を追加されている。
なお製造先には領主専用の防御用機体と依頼しており、今回の件を考えればその選択は間違ってはいなかっただろう。
しかしソレに満足できなかったオルベインは機体搬入後にアキハバラオー最強レアロボ武器商店ジアード支部へと加速ブースター内蔵型の改造脚部パーツを発注して、取り付けていた。
アルカンシェルフェザー:
ビッグジョーから採れるもので、飛膜の上位素材。基本的に飛膜はどの飛獣でも採れ、価値は性能に準拠するが、虹色に輝くアルカンシェルフェザーは特に人気が高く、換金額も高い。
牙剣:
ルッタが自身で討伐したドラゴンの素材をもとに異世界の技術も交えて生み出された、バレット式と呼ばれる魔鋼砲弾を魔力分解して発動する武装。
魔鋼砲弾は三発あり、トリガーを連続で引くことで継続使用が可能となっている。
分離した状態の黒牙のみで構成された黒牙剣と白牙のみで構成された白牙剣、合体して大剣となった大牙剣ブレードモード、さらに本来の姿である大牙剣チェーンソーモードがある。
チェーンソーモード以外では牙は寝ている状態で格納され、一見すると普通の剣に見えるようになっている。
なお黒牙だけではなく、昇華前の白牙が混じっているのは魔鋼砲弾の圧縮魔力を還元させても全てが黒牙だと魔力が足りない計算になったためである。
調整の結果、八十本ある牙の内、黒牙は五十本、白牙は三十本と分けられ、牙の本数が少ない分、白牙剣の方には柄部分に回転機構等が組み込まれていた。
ちなみに牙と言っても大元の牙からもっとも鋭く、魔力発動媒体として非常に強力な真芯の部分だけを贅沢に削り出して使っているので、牙の一本一本は小さく、八十本の牙が並んでいるからと言ってもキチンとアーマーダイバーが使えるサイズに収まっている。
なお、牙一本ごとに出力最大、構築範囲最低、構成維持最低、構築強度最低で魔力刃が発生するように設定されている。言ってみれば一本一本がキャリバーの最大出力並みの切れ味のガラスの剣であり、キャリバー八十本が一箇所に連続で振り下ろされると考えればその威力の程も分かるというものだろう。
維持時間は一弾につきわずか二秒。連続使用で六秒の使用が可能である。
ガトリングガン(バックパックウェポン形態):
ルッタが遺跡から回収したガトリングガンをコーシローがタクティカルアームを使用してバックパックウェポンとして使えるようにした。正確にはタクティカルアームと呼ばれる補助腕がバックパックウェポンに分類されている。
このタクティカルアームは第三の腕と呼ばれる武装で、マニュアル操作ではアームグリップと連動した左右の腕とは操作の精密性が違うために使い辛い武装と言われてきたが、テンキーもどきデバイスによって保存された動作をボタンひとつで扱えるようになったことで応用が利きやすくなり、ガトリングガンのみならず二刀流のブルーバレットが剣を手放さずに魔導銃を使う際にも利用される。
ガトリングガンは最大千発の魔鋼弾内蔵のバケツマガジンが擬似マスターとして召喚弾を生成するため、ほかの魔導銃とは違い、アーマーダイバー本体から維持魔力と再構築魔力を必要とはしない。それ故に重量こそあるもののコストゼロで使用できるという珍しい特性を有しており、ガトリングガン使用時に限り、索敵モードのまま対応できる。指きりで一秒十発区切りで使用することが多い。
とはいえ、重量は増し、機動力はフォーコンタイプ並に落ち、反動も大きくて狙い辛いために技量の高い相手には当たらず、大型用か雑魚戦メインの装備となる。
【魔獣】
キャノンボールクラムドサウルス:
エリマキトカゲにも似たランクC飛獣。
首周り飛膜を弾丸のような形で頭部を覆って弾丸突撃をメインに戦うタイプで、複数体の群れで行動する。
フライリザード:
4メートルにも及ぶ全長をした、ムササビのような飛膜を持つトカゲ型のランクE飛獣。飛ぶのがあまり得意ではなく、竜雲海上では良い的のためにランクE扱いだが、地上戦では手足をフルに使って移動し、同ランク帯の飛獣よりも強敵となる。
シャークケルベロス:
三つの頭部を持つ鮫型のランクB飛獣。それぞれの頭部から順に魔力弾を放つため、インターバルを挟まずに延々と魔力弾を打ち続けることが可能。
アルティメット研究会によって生み出された人工飛獣とされているが繁殖は可能なため、自然に生息している群れが普通にいる模様。
オーバルシャーク:
シャークケルベロスの眷属であるランクD飛獣。
オーバルシャーク、つまりは小判鮫と呼ばれているのだがその外見はシュモクザメに近く、小判のような金属化した頭部を持ってタックルしてくる姿からそう名付けられている。そのため異世界転移者からは「紛らわしい」とツッコミを喰らうことが多い飛獣だ。
単体での脅威はソレほど高くはないのだが数で押すタイプの飛獣で、遭遇した場合、手数が足りないと容易に雲海船が落とされることがある。
ガルダスティングレー:
四十メートルある巨体を持つエイ型のランクA飛獣。竜雲を吐き出して意図的に発生させたイータークラウドで天空島を覆い、島上の生物や天導核を喰らう。
全身から収納可能な魔力結晶を生やし、そこから緑雷のシールドを発生させて身を守り、高速で飛びながら雷撃を放って眷属と共に敵を攻撃する。
しかし本来のスタイルは脆い魔力結晶を体内に収納し、その巨体とシールドで守る必要がないほどに強固な表皮で行うタックルメインであり、三つ叉の尾の先にある針も使って物理で敵を潰す獰猛さを持つ。
プラズマスティングレー:
ガルダスティングレーの眷属で、緑雷のシールドと雷撃を武器とするランクC飛獣。シールドは一点集中で破壊可能だが、慣れていないと雷撃という遠距離攻撃と相まって厳しい相手。
ミストスティングレー:
ガルダスティングレーの眷属で、ガルダスティングレーと同様に竜雲を発生させて人工的にイータークラウドを生み出すランクE飛獣。
戦闘能力はそこまで高くはなく、攻撃手段はタックルと鋭い尾の針のアタックのみである。
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