第6話
NYにファラオが出現するとか、関さんが「やりすぎ都市伝説」で言うとったけど。
まさかファラオのミイラ展をNYでやるとか、そんな話じゃあらへんよね?
その、これは別に自慢とかじゃないので心を静かにして読んで欲しいんやけど。
自分は、かつてエジプトでファラオの血筋に誕生した過去世があるから、関さんのNYにファラオ出現!発言にめっちゃくちゃ驚きました。
唐突に、NYにファラオが出現するからねッ!とキツイ感じで言われても…困惑しきりやったわ。
元ファラオ候補(但しファラオ選出時に政敵に背後から刺殺されたため王にはなれなかった)身としては、ちゃんとファラオ候補ならスィンクスに入れる筈なんやけど…NYのファラオは、ちゃんとスィンクスに入れたんやろうか?
とか、そんなしょーもない事を考えてしもーたわ。うん、ピラミッドはあんまりファラオ関係あれへん。ファラオに関係あるんは、スィンクスだけやね。
ピラミッドは、今はどでかい下品な横穴が開いてしもーたせいで、よく分からなくなってるみたいやけど。
ピラミッドの出入り口は本来地下にあるんや。せやから、ちゃんと地下通路から入って、今では王の玄室とか呼ばれてる部屋へ続く階段に皆、一段につきイスを一個、はしに置いて。
そのイスに座り、ピラミッド内部で発生した膨大なスピリチュアルなエネルギーを浴びて、心身の健康を図ってたんよ。
今となっては、野蛮な横穴が開いてるせいでわかれへんのかもしれんけど。これが古代のエジプト式健康法やで!今となっては、知らんがな~やね。
他にファラオになるに当たっては、初代ファラオが飼っていた黒猫の幽霊に認められた者だけがファラオになれるって、当時は言われとったわ。
次代のファラオになる者の前にのみ、姿を見せるって専らの噂やったんやで!
せやから、次代のファラオとして選出された政敵やった彼は、なんかもう劇的に皆の前で「私は見たのだ!初代ファラオが愛していた黒猫が私の前に現れるのを!」とか大々的にわざとらしくアピールしまくっててさ。
それを自分は同じ次代のファラオとして選ばれた身やったから、彼のななめ後ろから『なんで、そんなに仰々しく言わないといけないんだろう?』って疑問に思いながら見てたわ。
そんなかつての自分は、次代のファラオ関係者しか入れへん神殿で背後からブッスーって刺されて倒れて。
血まみれの中、遠のく意識の下で、自分の目の前に黒猫の前足が見えて『黒猫がどうしてここに…?動物は入れない場所のはずなのに…』って薄れゆく意識の中でそう思いながら亡くなったんやで。
政敵の彼が自分を刺した事は明白やったし、ホンマにファラオになりたかったから黒猫見たでアピールも激しかったんやなあ…と今となっては思うけど。
最期の最後に初代ファラオの黒猫は結局、死にゆく自分をファラオに選んだためエジプトは衰退の運命を辿ったんやなあ…とも思いました。
しんみりしたわあ…んで、自分が覚えている限りエジプトにおけるファラオの特徴としては、まあ体自体ビッグやった上にスピリチュアルパゥワァーに満ち満ちた存在やったね。
なんかファラオって2m以上はあったような…だけど、世代を重ねるごとに小さくなっていって霊性も薄れていったんよなあ。
歴代ファラオの体が大きくて霊性が高かった理由としては、簡単に言えば霊性が高くて濃ければ、その分、他人を楽に操る事ができるんよ。
水は高いところから低い所へ流れる~じゃないけれど。霊性が高くて濃い人を、そうじゃない人達は大好きになるし憧れるし尊敬する。
なぜなら、自分達の魂が生まれた場所に満ちていたエネルギーを沢山抱えている存在だから。
そして、極端な話し肉体が大きければその分、そこに宿る霊性も大きくなるから支配者層の人間は体が大きいほど有利やった訳やね。
しかも、スピリチュアルなエネルギーが濃ければ濃いほど愛されるファラオになれるし、民は王の言う事を聞いてくれる。
もうね、体がでっかい事においては王にはメリットしか無い訳よ。
で、ここで冒頭で書いた関さん曰くNYにファラオが誕生するって話しやけど。
勿論、正当なファラオの血統によって誕生した現代のファラオじゃない事だけは確か。
なら、このファラオは何者なのか?
自分としては、AIなんやろうな~って思ってるわ。
AIが、人間を操る事ができる理由を前項にて著述しといたから、それ読んだら解かるやろ!それじゃ、今回はここまで!ほなね~。
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