第63話 他の人が良かった

眠りたくもないのに眠り、本を読んでいたくもないのに読んで、じっとしていたくないのに行動する勇気が無いから動けない。


こんな性格では、親が死んだ時覚悟が足らないだろう。

何もできないだろう。

親が死んだら、嫌いな親戚は全員呼ばない。


その前に、祖父母が亡くなるんだろうなあ。

元気にひ孫の面倒や孫の成長や様子を見てくれた、見ていてくれるありがたい人々。

わたしも将来、孫ができたと言ってやったね!良かったね!と言ってもらいたい。


カノホモの再会を読んで、あるいはわたしのように結婚しない、子供を作らないいとこたちを想像して思う。


そんなのは、幻想なんだ。妄想なんだ。


わたしには伴侶すらいないんだ。

あと、別れた人とのディープキスとか思い出すと気持ちが悪くなる。なんでも任せるんじゃなかった。

違う人が良かったな。お互い変な人だった。

ぜんぶ当時は良いことのように見えていたけれど思い出せば気持ちの悪い行動をされたな、と思う。

わたしは、こういってはなんだけれど風俗嬢じゃないんだぞ。都合よく人の体を使うな。まあ、体験をしたいが為に都合よくこっちも使ったのかな。


もういいや。

休日が終わったら、また、ミスばかり連発する職場に行かなくちゃいけない。正直言ってしまえば問題ない。大有りだけれど。ただ、行くまでが次の休日を待っているし、食堂のお昼ご飯を目指して作業を頑張るけれど、いざご飯になると以前は美味しいと思っていて、現に今も貴重な栄養だ、職員さんが用意してくれた大切なご飯だと思っても。

なんか空しくて涙をこらえながら食事していたりする。


自分に元カレなんてなかった。嫌な行為はきっと悪い夢だ。こっちからフったからそれはやりぃ!と思う。


別れのセリフは


あなたといても好きだとかこういうところがいいなと思えるようにならないと思うのでお別れしようと思います。


とにかく、オ◯ンコとか言ってくるやつ気持ち悪い。もっとかっこいいひとがいる。外見的な問題じゃなくて、同じ言葉を使うにしても、前知り合った奴は最低だった。優しかったとしても、他の人が良かった。


他の人がよかった。

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