第43話 頭に「ろ」のつく映画といえば?

 映画俳優の中には、役者業ではなく、製作者側に回り、監督の仕事で新しい才能を発揮する人もいるようです。


 子役から長いキャリアを持つ女優、ドリュー・バリモア。これから語るのは、彼女の初監督作品です。

 

 頭に「ろ」のつく映画、「ローラーガールズ・ダイアリー」を紹介します。


 原題は「Whip It」。


 2009年のアメリカ映画。監督はドリュー・バリモア、出演はエレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリステン・ウィグ、ジュリエット・ルイスほか。


 テキサスの田舎町で暮らす17歳のブリス。

「あなたは私に似てキレイなんだから」と、母親に言われるままに地元の美人コンテストに出場したりしていますが、母親に反抗して頭を青く染めたちゃったり、そんなお年頃。


 そんな彼女は、友人のパシュと「ローラーゲーム」の観戦に行き、すっかり魅了されてしまいます。


 ブリスは、「ローラーゲーム」の選手新人テストが21歳からという年齢制限があると聞いて、年齢を「私、22歳」とウソをついて、家族にも内緒でチームの新人テストに参加しました。17歳の女子高生なのに。


 そして、見事に合格して、チームに入団します。


 小柄で小回りの利くブリスは試合で良い結果を残し、注目されていきます。

 そしてチームの仲間との結束も深めていきます。


 試合を見に来たイケメン、オリヴァーとも出会い、つきあう仲になりました。


 ローラーゲームでは選手として実力を期待され、恋愛面でも充実。なんとも幸せな日々。


 ですが、オリヴァーには他にオンナがいたらしいと分かり、意気消沈。


 しかも、ローラーゲームの決勝戦の直前、ライバルチームがブリスの実年齢を知って暴露したことから、規則上、出場できなくなってしまいます。

 さらには、年齢に嘘をついてまでローラーゲームに出ていたことが親にバレて、猛反対を受けました。


 決勝戦の日には、「試合よりも美人コンテストに出なさい」と母親に約束させられるのです……。


 親の許可の承認書さえあれば、未成年でも試合に出場できる規則があると聞きましたが、両親は許してくれそうもありません。


 観念して、母親の準備してくれたドレスを着て、美人コンテスト会場へ向かうブリス。


 父親は、ネットに上がっていた動画で「ローラーゲームで活躍する娘の姿」を見ました。

 そして、応援することに決めた父は、サイン済みの承認書と、ローラースケート靴を持って美人コンテスト会場に現れ、「お前はやりたいことをしなさい」と送り出してくれるのです……いいパパだ。


 決勝戦に間に合うのか? そして、ライバルチームには勝てるのか? カレシのオリヴァーとは仲直りできるのか?


 女子高生が、スポーツや恋愛に情熱を燃やす青春ストーリーです。


 ブリスのお父さんがすごくいいキャラなんですよねー。


 そして、夜中のプールに忍びこんでの、ブリスとオリヴァーのちょっとエッチなシーン(直接的ではないが、一枚ずつ服を脱いでいく描写はある)が、映像的に見惚れるくらい綺麗。

 悩めるティーン・ガールにオススメな作品です。スカッとします。

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