第41話 頭に「る」のつく映画といえば?
自分が知らないだけで、実は遠縁の親戚が大金持ちで、急逝したら遺言で莫大な遺産を俺に残してくれないかなー……と部屋のベッドでゴロゴロしながら妄想に浸ったことがありますが、現実はそんなに甘くないようです。がっくりです。地道に働こう。
これから紹介する作品は、大会社の社長に収まった天才少年と、そっくりな少年が入れ替わる……頭に「る」のつく映画。
「ルディ ~億万長者な14歳?~」を紹介します。
原題は「PRISONER OF ZENDA, INC.」。
1996年のアメリカ映画。監督はステファン・スケイニ、出演はジョナサン・ジャクソン、リチャード・リー・ジャクソン、ウィリアム・シャトナー、ジェイ・ブラゾー、ドン・S・デイヴィス、キャサリン・イザベル、ジョン・テンチ、ジェド・リースほか。
コンピュータで莫大な利益を上げる大企業・ゼンダ社の社長が急逝。
遺書の内容通り、社長の息子である天才プログラマーの14歳の少年・ルディが会社を引き継ぐことになりました。
面白くないのは、てっきり自分が社長の座に収まると思っていた、叔父のマイケル。
マイケルは考えます。
次の株主総会の説明会で、新社長のエディが不在なら、社長の椅子は自分に回ってくるのでは……。
マイケルは画策し、金で雇った三人組に、ルディを誘拐させてしまいました。
突如として姿を消したルディに頭を悩ませていた、ルディ派の共同経営者陣。
幹部のウーリーとザープは、偶然にも、野球大会でルディに瓜二つの野球少年・オリバーを発見しました。
そこでオリバーに頼みます。
株主総会までに本物のルディを見つけるから、それまでルディの「ふり」をしてほしい、と。
そうでないと、マイケルに会社を乗っ取られてしまう、どうか協力してほしい、とオリバーに頼み込みました。
オリバーは、もうすぐ地元の野球大会の決勝戦を控えています。
野球の練習の方が大事なので、最初は断りましたが、職を失い求職中の父が家で落ち込んでいるのを見て、「父さんをゼンダ社で採用してくれるなら」と父の雇用を条件に、オリバーはルディの替え玉を引き受けることにしました。
ところが、ルディがノートパソコンを手放さないコンピュータの天才と聞いて、オリバーは呆然。
オリバーは野球は大の得意でしたが、机に向かって勉強するのは苦手な部類。
パソコンの扱いや、コンピュータ用語に関しては、妹にからかわれるほど無知で不得意な分野でした。
外見だけはそっくりだけど、体育会系のオリバーに、天才ルディの「代役」は務まるのでしょうか……という、入れ替わりコメディです。
ルディの代わりに中学校に通うことになり、ルディを「機械オタクのガリ勉野郎」とバカにしていたクラスメイトが、突如としてスポーツや喧嘩で活躍するルディ(中身はオリバー)に一目置くようになったり、クラスの美少女ヒロインも好意を寄せてきたりして。
この作品を観たのは、ビジネスホテルで見られる有料チャンネルの、映画のラインナップのひとつとして、でした。
「ベタでノンキな青春コメディ」って、レンタルとかテレビ放送じゃあまり見ないので、逆に貴重だなあ、と思います。
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