秘密の湖
森の奥に秘密の湖
隠されていた美しさに
ぼくの脊髄は震えた
だが 違った
湖だと思った そのとてつもない水量は
ただのダムだった
ちぇ びびらせやがって
全然秘密じゃないじゃんか と思ったが
ぼくは震え続けている
何に震えている?
それは生命の量
水が本当に隠していたもの
天然だろうと 人口だろうと
生命の量は変わらない
とてつもなく たくさんの命が
そこにあった
いまや水は溢れ出し
森を 空を ぼくを呑んだ
生命の量を思い知らされて
ぼくはただ 手近な木に抱きついて
じっと耐えているしかなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます