泥酔でしか救われぬ明日があるのだ

泥酔でしか救われぬ明日があるのだ

なんなのだ この世は 私は

きっと情熱はある 考えぬときはない

だが いつも道を違う

弱さか? いや

まだ見ぬ 妻と子どものためか

彼らに不便はさせられぬ

それはそれで 立派な人情であると信じていたい

だが だが

私は詩人でいたいのだ

私が愛する私の言葉が

宝石となる瞬間が見たいのだ

それはいつだ 明日か? 300年後?

知れるものなら知っていたい

であれば 確信か 諦観を 持っていられる

それがないのが辛い

が 言ってもしようがない

八方塞がりの夜だ


酒を喫む 呑む 飲む 嚥む 

逃げるために

闘うために

私には 俺には 僕には

泥酔でしか救われぬ明日があるのだ

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