第8話 命の教育って、だれのためのもの?「保護犬」「保護ネコ」の言い方は、しないほうが良いかもしれないという。その理由は?

「王子様たちは、どうしたら、上手く育成できそう?」

こう言う人が、痛い。

「私、ペットショップで、あのワンコちゃんやニャンコちゃんと、偶然、目が合っちゃったんですよ!運命的な出会い!衝動買いを、しちゃいました!」

 ああ、良くない。

「動物の命は、バーゲンの品物じゃない!」

それ、わかっていますか?

「ハナおねえさん?」

「はい」

「ほご犬や、ほごネコをかうっていうこともかんがえてほしいですよね~」

 保護犬や保護ネコというのは、飼っていたけれど、一定の年齢を越えたので 「引退をした」犬やネコのこと。

 新しい飼い主に、ペットとしてもらってもらう日を待っている。

「あ…、でも。ハナおねえさん」

「はい?」

「ちょっと、ちがうのかな?」

「え?」

 彼女によれば、保護犬や保護ネコという言い方は、しないほうが良いかもしれないという。

 だれかに手離されたあとに、「保護された」命というわけじゃないから。

 その意味では、「パートナードッグ」「パートナーキャット」と呼んだほうが良いのかもしれないんだとか。

 へえ。

 保護犬・保護ネコ裏話。

 保護犬・保護ネコの言い方、考え方には気を付けたい!

「この犬やネコは、元々は、繁殖専門で育てられていました」

 そう、より正確に伝わるよう呼んであげたいもの。

「保護犬や、保護ネコを飼いなあ…」

 そう、思っている人!

 他にも、わかってほしいことがあるという。

「なぜ、保護犬や保護ネコがいるのか」

「なぜ、犬やネコの殺処分はやめましょうという運動が広まっているのに、実際には、殺処分がおこなわれているのか?」

 親も、そこを理解できていますか?

 学校の児童生徒を、ペットか何かだと思っている学校の先生がいるらしい。そういう人にも、聞かせてあげたいもんだ。

「子どものために、命の教育をする。そう考えている親が、多すぎ!犬やネコの命の世話は、子どもの学びのためにするものでは、ないんですよ!人間のためじゃなく、動物のためにするものです!」

 真面目な人なら、言うだろう。

「うわあ、かわいいー!あのワンちゃん、ください!」

 わがままで、気軽に命を考える人の、言い方。

 王子様は、怒っちゃうぞ?

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