第7話 「ねえ?犬とかネコ、飼って良いでしょ?私、最後まで、面倒見るから!」その言葉、フツーに不安です。なぜなら…
王子様との愛は、不安の中。
ああ、不安。
「ねえ?犬とかネコ、飼って良いでしょ?私、最後まで、面倒見るから!」
そうして、簡単にペットを飼う子たち。
「そういうのも、こまりものです」
彼女は、怒っていた。
犬の平均寿命は、15年くらい。
ネコは、もっと長生きか。
屋内で飼育されて、栄養たっぷりの、ゆるゆる生活を送れたネコたちは、20歳を超えて生きることも珍しくなくなったからねえ。
そういう長い付き合い考えて、犬やネコを飼っていますか?
「かわいい!この子、わたしのペットにしよう!」
5歳の子が、生まれたばかりの犬やネコを、飼いはじめたら…?
そのペットは、飼い主の子が20歳から25歳になるまで、生きるってことになるよね?
最後まで、面倒を見られるんですか?
受験、就職、結婚…。
飼い主の子のほうが、ペットを置いて、ちがう土地に引っ越してしまうこともある。
「わたし、さいごまでめんどうみる!」
本当に?
できるの?
最後の最後まで面倒を見られるのは、仕事を終え、ひまになった親でしょ?
それが、現実でしょ?
親も、考えてほしい!
「うちの子が、犬やネコを、飼いたがっている。あの子を信じて、飼ってみるかな」
そう簡単に考えたら、命の教育の失敗だ。
それでも、飼いたいというのなら?
最低でも、飼いたいと思う犬やネコの習性を学んで、理解できるようになろう!
犬やネコの習性にふさわしい飼育環境を用意することができるのか、考えて!
それでも、こう言われたら?
「ペットを、かいたいよう!」
人間のほうに、最低でもしなければならないことが増えるんじゃないかな?
それは…。
少なくとも、「命の教育」のような言葉を軽く信じたり、考えたりしないことだろうな~。
でも、負けない子もいるだろう。
「わかったよ!それでも、良い!ペットをかいたい!」
まだ、言う?
まだ、言うのなら…。
次は、こういうことを考えてほしい。
「ペットを散歩に連れていってあげる時間は、作れるのか?」
「飼う場所は、犬やネコの満足できる広さなのか?」
「病気やケガをしてしまったときに、適切な治療をしてあげられるのか?」
「相談できる人は、いるのか?」
など。
王子様は、成長したい!
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