第2話 あれ?それ、「カ〇ボーイ・ビ〇ップ」とかの話ですよね?何で?わんこちゃん福祉の話なんだけれどな~

 王子様と愛の物語は、複雑。

 子ども食堂は、元気いっぱいだ。

「王子様のうんちです!」

「ハナちゃんは、元気だねえ」

「今日は、省エネ肉じゃがを、作りましょうね」

「でもよう」

「何だい、あんた?」

「肉なんか、あまり、入っていないじゃないか?」

「省エネだから」

「肉のない肉じゃがって、肉じゃがとは、いわないんじゃないのか?」

「ちょっと、あんた?」

「何?」

「肉の入っていない青椒肉絲(チンジャオロース)は、青椒肉絲(チンジャオロース)といわないんじゃないのか?っていう言い方と、同じね」

「…何だ、そりゃ?」

「カ○ボーイ・ビ○ップに、そういうセリフが出てくるのよ」

「はあ?」

「むけました!」

「ありがとうよ、ハナちゃん?」

「…あ、縁起が悪いことを言っちゃった?カ○ボーイ・ビ○ップでは、どう見ても、最後に、主人公が死ぬ感じだもの」

「…どうしたんだ、お前?」

「基本、日本のマンガやアニメで、最後に主人公が死ぬものは、少なかった」

「お、お前!」

「最後に、主人公が死ぬのは…。デ○・ノートの夜神月がはじまりじゃないのかって言われたことが、あったわねえ」

「…はあ?」

「でも、それを言うなら、昔の、ベ○サイユのばらのオスカルとか、もっと昔の、鉄○アトムのアトムだって…。アトムは、太陽の熱で燃え尽きる?」

「お、お前!」

「あああああー!」

「ど、どうした!」

「…あたし、どうかしてたかも」

「何か、乗りうつっていたんじゃないか?」

「ほら。あんたも、ジャガイモむいて!」

「…切り替え、早いなー」

 この子ども食堂は、その夫婦を中心になってできた場所だ。

 子ども食堂にいると、世の中の悩みがたくさんわかってくる。

「たくさんのおうじさまとふりんしてきたんですよ?」

 今日は、そう言う女の子と出会ったんだけれどさ。

 ふうん。

 その言い方もその子も、簡単じゃなさそうだ。

 簡単じゃないといえば…。

 障がいへの理解も簡単じゃないと、子ども食堂で知る。

「障がいをかかえる人に、優しくしよう」

 その、現実は?

 現実には、なかなか、優しくなれていないんじゃないのかな。

 障がいをかかえる人にたいして、どうして良いかわからなくなっているから。





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