王子様のうんち「前編」~盲導犬といっしょの女の子は…犬の裏話つきです~
@maetaka
第1話 たくさんの王子様と不倫をしてきたという女の子が、やってきた。意外に真面目な、わんこちゃんストーリー…
「わたし、たくさんのおうじさまと、ふりんしてきたんですよ?」
ペットと福祉の冒険が、はじまった。
犬を連れた女の子が、私、ヤングケアラー・マキハタヤマハナが手伝う子ども食堂にやってきたんだな。
「聞いてください!そろそろ、ヨーロッパなどでは、ペットショップで、犬やネコを売ったり買ったりすることができなくなるらしいんです!」
そう。
ホントだよ?
ヨーロッパでは、「アニマルウェルウェルフェア」という、「動物愛護」よりも強い「動物福祉」の考え方が広まった。
だから、ペットショップで犬やネコの取引ができなくなるんだ。
ホントだよ?
ペットショップで働く人たちは、大打撃!
「ペット屋で、働いています!仕事がなくなって、生活できません!」
「スペインでは、闘牛が取引されるのに」
「不公平」
怒るのも、わかる。
じゃあ、日本では?
「動物愛護法」っていう法律が改正に改正を重ねて、ペットショップや、ブリーダーっていう繁殖業者への規制は高まってはきている。
でも、日本では、ペットの全部が販売禁止とまではなっていない。
今のところは、生後56日以下の幼い子犬や子猫の販売だけは禁止されたくらい。
動物飼育スペースの広さも、規制されはじめたくらい。
「地域のネコに、不妊手術をする」
「保健所での殺処分を、減らす」
「寝床や休憩ケージを、用意する」
「犬のケージは、○○の大きさにする」
「ネコのケージは、○○の大きさにする」
「運動スペースと一体型のケージを用意する場合は、○○以上の床面積にする」
まだ、そのくらいの規制レベル。
で…。
舞台は、とある子ども食堂。
「おはようございます」
「ハナちゃん、早かったね」
「人手が足りないから、助かるよ」
子ども食堂の主、近所のおじさんと、おばさん。
「子ども食堂が、こんなに頼りにされるとはなあ」
「あんたの、言う通り。でも、こういう場所以外に、子どもたち自身が居場所を見つけられたら良いのにねえ」
「王子様のうんち、ですよ!」
「ハナちゃん?何だい、そりゃ」
「ひみつです」
変な話じゃあ、ありません。
真面目な、福祉の話。
これは、盲導犬と人の、愛の触れ合いストーリー…
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