なんと言えばいいのか、わかりませんが。
私は今、2人の娘の付き添いで、シャッターが降りた市役所支所の前にある待合のソファーに座り、村上春樹の『東京奇譚集』を読んでいます。
2人の娘は毎週土曜に、所属する合唱クラブの練習にこの施設に来ます。
この時間は人もまばらで、2時間、私にとっては丁度よい自分時間となっています。
村上春樹が綴る物語を読むのは始めてで、ああ、私もこんな風に物語が書けたら素敵だな。
大きな窓から西日が指し、背後で故郷を思う子供たちの歌声が聞こえる中、ぼんやりと考えていました。
なにげに開いたカクヨムで、なにげに開いたこの物語。
全く関係のない2つの物語なんですが、なんだか不意に大切な宝物を見つけた、そんな気分になりました。