顧問がついて正式に


 止めなかった後悔か、話したい後悔か。

 いずれにせよ、今日白波と部活で会うはず。 

「ジョーおはよう」

「おう、おはよう、うん?ええええええっなぜに金髪」


 そこには頭髪検査全然通らなさそう、そして最悪退学になりそうな髪型をしていた白波がいた。

 やっぱアホか?こいつ

「おい」 

 そこには先生がいた。 そりゃいるよね先生。だってここ校門だよ。よくこんなとこ余裕な顔で通ろうとしてるよな。


「なんだその金髪は!」

 すごい剣幕である。俺だったら泣いちゃうね。

 心の中でヒイィと後退りをして見守った。

「あ、すんませーん」 

 白波や、お疲れ。



「なんでいんの?」

 放課後のいつもの空き教室にて、

「しかも、なんで朝の先生もいるの?」 

 今日朝、校門で髪の毛チェックと挨拶運動を兼ねて立っていた先生がそこにいた。 いやまじでなんで?


「よお、絶賛混乱中だなぁ」

 絶賛は誰もしてないと思う。

「紹介しよう、このランデ部の顧問の先生だ」 

 え、  こんな筋肉が? 

 外見から見ると、それが最初の感想だった。

 どーうみても体育会系の部活してて顧問もして教えていますというような見た目だ。


 人は見た目で判断してはいけないとはこういうことか ん?そうなのかま?

「まぁ見た目からするとこの先生がこの部活の顧問なのか?という問いはあるだろう。しかし!この人、先生の成績いいんだよー。高校野球全国大会一回戦、ソフトテニス関東大会、まで連れていってる人なんだ。」 

 バリバリ体育会系だな。なんで?

 その二つの球技をしてきて今度はこの高校で変な部活の顧問だと?なんで?




「今日呼んだのは、新入生歓迎をどうするかという話し合いをする。」

「話し合いとか苦手なんですけど」

「あなたはそうかもね」

「むむ」 

「話し合いなんてしなくてよくね?誰がSNSとか歓迎の紙作れる人がいるかどうか聞いて、できそうだったら任せて貰えばいいじゃん。」

「お、それ名案」

「はいはいできまーす」 

 赤月さんができるらしい


「はいしゅうりょーう」

「すごい早く決まったわね、もう帰る。バイバイ」

 神はすぐ帰ってしまい、切り出した白波はじゃあお願いねと赤月に頼んで帰ってしまった。


 早すぎ。

 新入部員勧誘ビラを作ることになった赤月は、家で進めることにした。 俺は赤月と一緒に帰ることにした。


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