興味あることは言えない


 ご飯を食べる

 歯磨きをする

 お風呂に入る

 寝る

 起きる



「神さんこんにちはー」

「こんにちは」

「今日他二人は?まだきてない?」

「きてない」

 ふーん。今度は二人でどっか行ってるのか?白波の野郎

 どっちでもいいから彼女欲しい。

 だからどっちも好感度上上げておこう。両賭けや!南無。


「神さんって最近興味あることなんかない?」

 荷物を置いて聞いてみる。

 神さんは大体、教室を覗けばスマホを触っていることが多い。中身は見たことないが、SNSを見ていると予測した。

「そのままそちらに返すよ。興味のあることは最近ある?」

「最近ねぇ、ゲーム部類は負けるから興味ないし、勉強もこれが将来どう役に立つのかわからなくて興味ないし、あ、でも、君に実際質問してるし、今のところ興味あるのは神さんかも。」


「そう、たらしなのね」 

 ツンデレきたー! 嬉しい展開きちゃった。 好きです。

 でもたらすほどの勇気と顔が俺にはありません。残念。

「かもねぇ」 

 俺の心の中は「かもねぇ笑笑笑」とニヤニヤ。それこそ「気持ちわるっ」とか「キモいんですけど」とかグサグサくる言葉が来そうなので態度には出さなかった。断じてMではない。変態でもないのでそこのところ理解しといてください。


「それでそっちの興味のあること教えてもらおう。」

「わかったわ、でも笑わないで聞いて」 

 ゴクリ、笑ってしまうようなものなのか。少し身構えて先を促した。

「笑わない、ブフっごめんなさい、続けて」 

 こういう空気耐えられないよ!絶対に笑ってはいけない状況って笑ってしまう。プフっ


「もういい」 

 これは俺が悪い。

「ごめん、でもさ、絶対にまるまるしてはいけないってしてしまうと思うんですよ」「それはわかるけど、それはそれ、これはこれ。だよ」

 ツンデレに上目遣いがプラスされた。

 今日聞くのはやめておこう。


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