反省会はみんなで


 活動内容は学校内のイベント等で二人一緒、四人一緒で行動することである。いうなれば、ぼっち対その他大勢の精神的安定戦線である。

「あーそういうね、要は友達欲しくね?リア充っぽくなりたくね?同盟な」


「そうともいう」

「活動日は」

「毎日放課後だ。暇だろみんな」 

 うん暇だけどさぁ

「今日の活動はゲームをするぞ!」

「何のゲームをするんだ?」


「今日はね、ライフゲームを持ってきたぞー。今日はこれで交流だ。」

「ライフゲームですか!懐かしいですねぇ」

「絶対に勝つ」

「ライフゲームとか小さい頃飽きるほどやったんですけど。」

「だからやらないってか? ゲーム会社に謝れ!」

 え、怖。


 まぁあるあるだろう。よくあることだろう。全然やる気のなかった奴が、なんか途中からめちゃくちゃ暴れ回るほどの盛り上がりをしている。そういうことが。

 そうつまり

「結婚なんてするものか!金を稼ぎまくるぞ俺は!金のないやつはゴミだ!」 


 このゲームはルーレットを回して出た目の数だけマスを進めることができる。 

 一つマスが進むそしてイベントが発生する。イベントが発生するたびにこの発狂っぷり。精神大丈夫か?落ち着け俺。そして言うのだ。

「このゲームには必勝法がある」と。 


 負けた。

 負けた。

 言わずして負けた。

 どうしよう、どう反応しよう。発狂しようかな、

 いやキャラじゃねぇし、

 いや俺のキャラ知らないか、

 いや俺のキャラが固定される。発狂キャラはやだ。

 というかここまで、どういうキャラしてた?最初は、あれなんだっけ、、落ち着きキャラしてた気がする。ああ、どうしよう、あれなんでゲームやってんだっけ。あああ真っ白だ……頭が真っ白。


「よっしゃーーーーー勝ちいいいい私の勝ちいいいい」

 赤石よ、君もキャラ崩壊してる。

「あれっぇぇ?さっきまであんなにイキがってたのにどこにいったのかなぁ?」

 クールな神さんは、こんなにもガキになってます。


「ふふふ、まぁこんなとこさ」

 全てを見越した采配であると、そうおっしゃりたいのですかな白波さん。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る